食べても太らない方法がある?!NHKで紹介された「短鎖脂肪酸」とは?
「短鎖脂肪酸」をご存知ですか?健康やダイエットに有効ということで、最近少しずつ知られるようになってきましたが、それがどうダイエットに効果的なのか?など詳しいことについてはまだあまり知られていないように思います。2016年3月23日(水)に放送されたNHKの「これがカラダの新常識、若さと美のヒミツ」という番組で、短鎖脂肪酸についてとても分かりやすく説明されていたので、ここでご紹介したいと思います。
太らない人の食習慣とその胃袋とは?
▲この可愛らしい女性は、「いくら食べても太らない」という三宅智子さん。羨ましい!
▲三宅さんは身長152cm、体重42kg。小柄でどちらかと言えば痩せ形です(BMI=18.2)。
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三宅さんは、食事を一日一回、夜にまとめて食べるそうです。一日一食って太るっていいますけどね~。
▲そして驚くべきはその食べる量。一回になんと7000kcalも食べるそうです!7000kcalと言えば、平均的な女性の3.5日分の食事の量に相当します!ちなみに三宅さんの手前にある大皿は焼きそば。その量といったら…(笑)
▲そんな三宅さんの体は普通の人と何が違うのか?東海大学の高原太郎教授が調べました。
▲まず実験として、三宅さんは特大のおにぎりを30個(!)食べ、その胃袋がどのように変化するかを確認します。
▲結果は驚くべきものでした。左が一般の女性の胃袋、右が30個のおにぎりを食べた後の三宅さんの胃袋です。胃袋がほぼ上半身全体を占めるほどにまで拡張してしまっています!
▲驚く高原教授のナチュラルなリアクションが傑作でした(笑)
▲食べ終わった後の三宅さんのお腹はこんな状態。これ完全に妊婦さんですよねぇ。
こんな生活を毎日していて太らないというのはまったく不思議です。果たしてその秘密はどこにあるのでしょうか?
食べても太らない秘密とは?
実際のところ、三宅さんがなぜ太らないのか?ということについては専門家が調べても謎が多いそうです。しかし、今回それを解明する鍵になりそうな一つの発見がありました。それは、三宅さんの腸内で見つかった「あるもの」です。
▲私たち人間の腸の中には、数百種類、系100兆以上もの腸内細菌が住んでいると言われています。
そして、その腸内細菌の中には「人を太らせない細菌」、言ってみれば「痩せ菌」がいるということが最新の研究で分かってきました。
▲その「痩せ菌」がこの二つ。一つは有名な「ビフィズス菌」、もう一つは「バクテロイデス」という菌です。
▲今回、三宅さんの腸内では、この2つの痩せ菌が占める割合が、日本人の平均と比べて特別多いことが分かりました。特にビフィズス菌の多さが目立ちますが、バクテロイデスも若干多いです。
▲では、「痩せ菌が人を太らなくさせる」とはいったいどういうことなのでしょうか?それを見せてくれるのが、東京農工大学の木村郁夫准教授です。
▲木村先生が取り出したのがこの白い粉。
▲用意したのは体重23gのマウス2匹。
▲その2匹のマウスに、この毒々しい脂肪たっぷりのエサを与えるのですが、片方のマウスのエサには、先ほどの白い粉を混ぜ込みます。
食べさせ続けること2週間。果たしてその結果は・・・
▲それぞれのマウスの体重を測ってみると、エサを普通に食べたマウスは4g(20%)増えていまししたが、なんと粉入りのエサを食べたマウスの体重は変わっていませんでした!
果たしてその白い粉の正体とは何なのでしょうか?
短鎖脂肪酸とは?
▲それが「短鎖脂肪酸」です。
人間の腸内細菌は、人間が食べた物をエサにして、さまざまなものを放出しています。その腸内細菌の中で、痩せ菌(ビフィズス菌とバクテロイデス)が作って放出しているのが、短鎖脂肪酸なのです。上の画像に見える煙のようなものが短鎖脂肪酸とお考えください。
▲腸内で作られた短鎖脂肪酸は、血管を通り、全身の脂肪細胞に届けられます。
ここで、そもそも肥満とはどう起こるのか?を考えてみます。
▲中央に見える赤い管が血管、その中を通る黄色い粒が脂肪、周りにたくさんある四角い箱が細胞です。
▲肥満とは、細胞が脂肪を取り込み、どんどん巨大化していくことを言います。
▲ところが、短鎖脂肪酸が流れてくると、その細胞にバリアを張り、脂肪の取り込みをブロックしてくれます。このおかげで細胞は巨大化せず、肥満を防いでくれるというわけです。
▲木村先生曰く
短鎖脂肪酸というのは、言い換えると、腸内細菌が作る『天然の肥満を防ぐ薬』です
短鎖脂肪酸を増やすには?
こんな話を聞いたら、「あの白い粉(=短鎖脂肪酸)をサプリとして摂りたい!」と思いますよね。
▲ところが木村先生は、このように言っています。
食べて取り込んだ短鎖脂肪酸は、すぐに吸収・分解されて長続きしない。一方、腸内細菌が食べ物をエサにして腸内で自ら作りだす短鎖脂肪酸は、徐々に体内に供給するので長続きする。
いかにも食べて取り込む短鎖脂肪酸を否定しているような口ぶりですが、でもそうなると、あのマウスが太らなかった実験はいったい何だったというのでしょうか??あの白い粉こそまさに「食べて取り込んだ短鎖脂肪酸」のはずです。この点については納得できないので、補足の説明をしてもらいたいものです。
▲番組では、短鎖脂肪酸を増やす方法として、痩せ菌(ビフィズス菌とバクテロイデス)自体を増やすこと。そのために、痩せ菌のエサである水溶性の食物繊維を摂ることが推奨されていました。
水溶性の食物繊維が豊富な食べ物には、ひじき、らっきょう、のり、わかめ、切干大根、オートミール、納豆、ごぼうなどがあります。
というわけで、はっきりしないことはありますが、短鎖脂肪酸を増やす方法としては以下の二つがありそうです。
- 短鎖脂肪酸をそのまま(サプリなどで)摂る
- 水溶性食物繊維を摂る
1. 短鎖脂肪酸をそのまま(サプリなどで)摂る
短鎖脂肪酸を増やすためにおすすめの商品は、フローラ健康科学研究所の【善玉元気】というサプリです。
まさに主成分が短鎖脂肪酸で、その他にも必須アミノ酸、遊離アミノ酸、ポリフェノール、食物繊維、オリゴ糖などの成分が胃酸に負けることなくそのまま腸に届き、効率よく吸収されます。腸内環境の改善には非常に効果的だと考えられます。
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2. 水溶性食物繊維を摂る
食物繊維はもちろん食事から摂ることもできますが、実際、体に必要な食物繊維を食事のみでまかなうことはなかなか難しいものです。
そこで、おすすめの商品が、えんばく生活の『えん麦のちから』です。えん麦とは「オート麦(オーツ麦)」のことで、ただでさえ食物繊維豊富なのですが、そのオート麦を、まさに繊維のかたまりである外側の皮だけを集めて粉状にしたもの。例えば玄米なども食物繊維が豊富なことで知られていますが、なんとその玄米の9倍もの食物繊維が含まれています。
もちろん水溶性食物繊維もたっぷり。加えて、水溶性と不溶性の食物繊維が、体にとって理想的な1:2というバランスで含まれていることもポイントです。そのおかげで、腸内環境改善や便秘解消の効果が大きいのです。
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まとめ
ダイエットで成果を出すのは時間がかかるものです。また、健康的に痩せるためには、時間をかけなければいけないとも言えます。だからこそ、ダイエット食品を選ぶときには、長く続けることができて、本当に体に良いものを選ぶことが大切。その意味で、上の2つの商品はオススメできます。
とは言え、人によって合う合わないはあるかもしれません。どちらの商品も初回はかなり割安で購入することができるので、まずは一度試してみてはいかがでしょうか?