【早く治す!】大人がひきやすい風邪の原因・症状・予防法とは?

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風邪の原因とは?

ウイルスの種類は200以上

鼻水鼻づまり喉の痛みなどの症状があらわれる「風邪」。空中に浮遊している風邪のウイルスはなんと200種類以上と言われています。

しかも、同じウイルスにいくつも型があって年々変異しています。そのため、風邪の原因の約80%はウイルスによるものですが、どのウイルスにかかったかを特定するのはほぼ不可能。また、一度風邪にかかると免疫ができてかかりにくくなるはずですが、ウイルスの種類が多いため、繰り返し風邪をひいてしまうということもあります。またウイルスの種類や感染する場所によっては、症状が違ったりいくつかの症状が重なって出ることもあります。

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ウイルスが原因ではない風邪

少数ですが、ウイルスが原因ではなく、細菌やマイコプラズマ、クラミジアや自律神経が関係した風邪もあります(※「ウイルス」と「細菌」は異なります)。

細菌によって風邪になった場合、咽頭炎や扁桃炎、肺炎などの症状が出る可能性があります。また、マイコプラズマが原因の場合、夜になるとひどい咳が出て、20〜50%は軽い肺炎を起こしてしまいます。

クラミジアは過去にヨーロッパで大流行して、約20%の人が重い肺炎にかかったことがありました。最初の感染は、オウムの糞便が空気中に飛散したことでしたが、今は鶏やインコなどからも感染することがあります。

自律神経が原因の風邪も増えています。ストレスを感じたり、寒さを感じると交感神経が興奮します。そうすると血管が収縮して鼻や喉が酸欠状態になり、免疫機能が低下します。そのため、細菌の活動が活発になって、咽頭炎や鼻炎といった症状が出てきてしまうのです。

大人がひきやすい風邪とは?

夏風邪の症状と原因

大人の夏風邪の原因となる主なウイルスは「ライノウイルス」です。高温多湿を好むため、夏に活発になります。多くのウイルスの中でも、夏冬関係なく年中活動する珍しいタフなウイルスとも言えるでしょう。通常、ウイルスは上気道の鼻から喉を通りますが、ライノウイルスは鼻で止まることが多く、喉まで進まないため、咳や痰といった症状があまりありません。症状としては鼻水や鼻づまり、微熱などで、重症化することはありません。

一方、夏風邪をこじらせてしまう原因の多くは体力の低下にあります。寝苦しさによる睡眠不足や、夏バテによる食欲の低下は体力の低下を招きます。あるいは、冷房のきいた部屋から屋外へ出た時の気温差によって、体温調節をする自律神経がフル回転することによっても体力は低下します。その結果、免疫が低下して風邪をひきやすくなってしまうのです。

冬風邪の症状と原因

11〜3月にかけてひく大人の冬風邪は、「コロナウイルス」「レイオウイルス」「インフルエンザウイルス」などのウイルスが原因となります。共通した特徴は冬の季節にぴったりな寒さと乾燥に強く低温・低湿を好むことです。特に、インフルエンザウイルスは寒さと乾燥にズバ抜けて強いため、ひとたび流行すると猛威をふるいます。

冬風邪の典型的な症状としては、鼻炎や喉の炎症、咳や声がれなどが挙げられます。一方、高熱や頭痛、倦怠感などはあっても軽い症状で治ることが多く、1週間ほどで回復します。ちなみに、冬風邪の約15%はコロナウイルスです。鼻炎と微熱といった症状が出るでしょう。

風邪を予防するコツとは?

冷暖房の使用を控える

夏は冷房をきかせて、冬は暖房や加湿器をきかせることが当たり前になっています。しかし、皮肉なことに実はそれが風邪をひきやすくしている大きな原因であることをご存知でしょうか?

、冷房によって部屋の温度が低くなり且つ空気が乾燥する環境では、冬風邪ウイルスが活動しやすい状態になります。逆に、暖房や加湿器によって部屋の温度が上がり湿度が高くなる環境では、夏風邪ウイルスが元気に活動します。さらに、夏でも冬でも部屋と外の気温差が大きいため、自律神経の働きが悪くなります。そのため免疫力が低下し、さらに風邪をひきやすい状態を作ってしまうことに。

「夏は暑い、冬は寒い」のは当たり前。もちろん夏場の熱中症などには注意しなければいけませんが、冷暖房の温度設定や使用頻度はほどほどにし、人間が本来持っている体温調節機能が低下しないようにしましょう。

免疫力を上げる

体に備わっている免疫力は侵入したウイルスを排除しますが、免疫力が弱ると、侵入してきたウイルスは体内で増殖して炎症を起こしてしまいます。この時、白血球は侵入したウイルスを異物とみなして排除しようと闘います。特に、白血球の約35%のリンパ球である「B細胞」は侵入してきたウイルスを記憶し、「T細胞」は抗体を作ってウイルスが再び侵入しないよう指令を出します。白血球の働きによってウイルスに対する抗体ができると、同じ風邪にかかりにくくなります。

内科の医師などは、風邪やインフルエンザが流行っている中、毎日患者さんを診察しても元気ですが、実はそれはこの働きによるためです。つまり、予防注射などのワクチンを受けるのと同じように、風邪をひいていても症状にはあらわれない軽い炎症が少しづつ繰り返されて、抗体・免疫ができるというわけです。

もちろん我々一般人は医師のようにさまざまなウイルスに接するわけにはいきませんが、免疫力を高めることはできます。免疫力を高めるには、バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な休養ストレスをためない生活などが必要です。風邪をひきにくい体をつくり、ひいてしまったら早く治すためにも、日頃の生活を見直しましょう。
【関連記事】免疫力を高める方法とは?~免疫力アップに効果的な食材と栄養素

参考文献:「健康を科学する さよなら!不快症状 知って安心かぜ対策」/監修 小菅 孝明/発行所 株式会社 旬報社
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健康&ダイエットNAVI 管理人

健康診断で脂肪肝を指摘されたことを機にダイエットを決意。さまざまな文献を読み健康的なダイエットを研究。糖質制限、有酸素運動(ボクシング)、筋トレ等の実践により、1年間で約17kg減、体脂肪11%減のダイエットに成功しました(管理人のダイエット体験談はこちら)。このサイトでは、ダイエットや健康に関するさまざまな有益な情報をご紹介しています。

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