アレルギーが原因で起こる3つの肌トラブル
まさに日本の国民病と言ってもよい花粉症。患者数が年々増えているだけでなく、春のスギ花粉の他、その後に続くヒノキ、イネ、ブタクサ等、反応するアレルゲン(抗原)が年々増えていく人もいます。くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状に気をとられがちですが、実はアレルギーは肌トラブルを引き起こすことがあるので要注意。ここではアレルギーが原因で起こることがある主な肌トラブルと、その簡単な対処法についてご紹介します。
肌の腫れ
「アレルギーが原因で肌が腫れたり、かゆくなったりすることがあります。これは、スギ花粉などのアレルゲンが血液中のIgE抗体と結合すると、ヒスタミンなどの炎症性物質が脂肪細胞から放出され、全身に運ばれていくからです。もしこうした皮膚の症状が初めてなら、アレグラやジルテックなどの市販薬がおすすめです。あるいはアイスパックなどの冷却剤を直接肌に当てるのも効果的です」(ニューヨーク市 皮膚科医・デブラ・ジャリマン氏)
肌の赤み
「鼻をかみすぎると、鼻の周りの肌が赤くなることがあります。アロエなどのエキスが含まれたものや、ローションタイプのものなど、肌にやさしいティッシュペーパーを使うことをおすすめします。もし赤みが治まらない場合は、アロエベラジェルを塗ると、赤みや腫れを和らげることができます」(ジャリマン氏)
肌のかさつき
「ティッシュを使いすぎると、その摩擦によって肌が乾燥し、皮がむけることがあります」(ジャリマン氏)。そこで、肌の潤いを保つために重要になるのは、正しい保湿です。「私は自分の患者さんには無香料のティッシュを使うことをすすめています。香料はそれ自体がアレルゲンなので、炎症を悪化させることもあります。また保湿クリームでは、セタフィル(Cetaphil)、セラヴィ(Cerave)、ヴァニクリーム(Vanicream)、エルタMD(EltaMD)などがおすすめです」(ジャリマン氏)