健康に直結!足の指と足の爪の正しいケア方法とは?
足の指や足の爪など足先にトラブルを抱えていませんか?実は足先のトラブルは放置すると大変危険です。例えば、足の爪にトラブルが生じると、足に力を入れにくくなって、靴に当たって痛くなり、体のバランスが変わります。ひいては歩行困難や転倒などの可能性もでてくるでしょう。ここでは、自宅でできる簡単な足先のケア方法をご紹介します。
清潔にする
清潔さは基本中の基本です。当たり前のことですが、お風呂では石けんを使って足をきれいに洗いましょう。強くゴシゴシこするよりも、スポンジで泡立てた泡で包み込み、汚れを浮き上がらせて洗い流すのがおすすめです。
よく泡立てれば、石けんの量は少しで十分です。特に、皮膚の弱い人は多量の石けんを直接つけると、かゆみや赤み、発疹など皮膚のトラブルを招くことがあるので注意してください。肌が敏感な人は、低刺激性の薬用石けんを活用するとよいでしょう。
毎日お風呂に入っていても、爪と指の間や、指と指と間、指の付け根などは意外としっかり洗えていない人が多いようです。このあたりは汚れや角質がたまりやく、そのままにしておくと、爪のまわりを圧迫したり、炎症を起こしてしまうことがあります。そこで、おすすめの方法は、歯ブラシを使うこと。歯ブラシにたっぷりの泡をつけて爪など足の指周りを洗うと、たまった角質などもきれいにとることができます。
お風呂は全身でなく足浴だけでも構いません。足浴は全身浴と同じくらい体を温める効果がありますし、何より手軽です。洗面器に36~39℃程度のぬるま湯を張り、両足の足首まで約5分間浸けましょう。そしてその後は上で述べたように石けんでよく洗います。
水分をよく拭き取る
足のケアに大切なことのひとつは、お風呂から上がるときに水分を十分拭き取るということです。皮膚に水分が残ると、蒸発するとき皮膚表面が冷えて、皮膚を保護する皮脂膜が作られにくくなってしまいます。
そこで、お風呂上がりに足の水気をとるバスマットは、瞬時に水気をとってくれる吸水性の高いものを使いましょう。また、バスマットだけでは指の間の水分を完全に取ることは難しいので、タオルで足全体を包み込んで、指と指の間や爪まわりなど、足の指を一本一本ていねいに拭き取りましょう。タオルの素材もなるべく吸水性がよいものが望ましいです。また、バスマットはなるべくこまめに洗って乾燥させ、衛生的に保つようにしてください。
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保湿する
足のトラブルの原因のひとつは爪や皮膚の乾燥です。乾燥で分厚くなった角質は、ひび割れやかさつきの原因に、また白癬菌(水虫)などの雑菌の温床になってしまいます。
そこで、足もハンドクリームなどのクリームでしっかり保湿ケアしてあげましょう。皮膚の横じわの繊維に沿って、たっぷりのクリームでやさしくすりこむことがポイントです。
保湿効果のあるクリームにはいろいろな種類がありますが、主な有効成分は「尿素」「ワセリン」「ヘパリン類似物質(ヒルドイド)」「ビタミンE」「キューティクルオイル」の5種類です。
- 「尿素」入りのクリームは医薬品のため、乾燥した角質をなめらかにする効果は大きいですが、ひび割れにはしみることがあります。
- 「ワセリン」は、手あれや皮膚のかゆみなどを防ぎます。油性のねばりがあるため、つけるときは手のひらで温めると使いやすいでしょう。
- 「ヘパリン類似物質(ヒルドイド)」は、保湿力が高く、アトピー性皮膚炎にも効果があります。
- 「ビタミンE」は血行促進作用にすぐれているため、血行障害による手荒れに特に効果があります。
- 「キューティクルオイル」は、爪専用の浸透性の高いオイルです。爪の周りにすりこむことで、爪から失われた油分を補い保湿します。
爪を正しく切る
手の爪は好みで切り方を変えてもよいですが、足の爪はトラブル防止を最優先に切ることが大事です。理想はスクエアカットです。爪と指の先端が同じくらいの高さにまっすぐ切って、両端のカットは少し丸めにします。爪が指をきちんと保護してくれるため、巻き爪などのトラブルを予防できるでしょう。また、爪が体重を支えるとき、負担を抑えて正しい歩き方ができるようになる効果もあります。
一方、短く切り過ぎる深爪や、両端を斜めに切るバイアスカットは、爪のトラブルを招きやすくなるので避けましょう。地面を踏みしめるとき、足指に力が入りにくいため、転倒や歩行困難の危険も高まります。
爪を正しく切るためには爪切り選びも大切です。おすすめは医療や介護でも使われている刃先がストレートのニッパー型爪切りです。巻き爪でも切りやすいですし、きれいなスクエアに仕上げるのも簡単です。爪を切るのはお風呂の後がおすすめ。爪がやわらかくなっているため、切ったときに爪が割れにくくなります。
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一般的に広く使われている、平型爪切りはあまりおすすめできません。切り口がとがっているため爪が割れやすく、また、刃先がカーブしているもため深爪しやすくなります。
足まで手が届きにくいときや、目が悪くて爪切りが使いにくいときは、目の細かいガラス製の爪やすりを使うとよいでしょう。日頃からこまめに削っていれば、力の負担も要りません。
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まとめ
足は、顔や手とは違って人目に触れることが少ないため、ケアをおろそかにしてしまいがちです。しかし間違ったケアは足のトラブルだけでなく、体全体の不調の原因にもつながります。日頃から爪や皮膚を傷めないようやさしくケアして、足と全身の健康を維持しましょう。