【不調を解消!】ふくらはぎマッサージの効果・方法とは?
足の裏に全身の反射区が集まっていることはよく知られていますが、足の裏に劣らないくらい体の健康状態を映すのがふくらはぎです。ふくらはぎをさわるといくつかのタイプがあることが分かります。例えば氷のように冷たい、コチコチに硬い、グニャグニャで張りがない…これらは体の状態が良くないことを現すサインです。実際、ふくらはぎをもむことで体も心も元気になることが実証されています。ここでは、ふくらはぎマッサージの効果や方法をご紹介します。
目次
ふくらはぎの大事な働きとは?
足裏のマッサージは健康によいですが、足裏だけでなく、足首周辺や足の甲側、ふくらはぎも刺激してやることによって、その効果はさらに高まります。中でもふくらはぎのマッサージは特に重要です。これは、ふくらはぎは下半身の血液を重力に逆らって心臓に押し戻すという大事な働きがあるため。つまり心臓と同様に血液のポンプとして働いているのです。そのため、ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれています。
ふくらはぎマッサージが健康に良い理由とは?
仕事で長時間座りっぱなし、あるいはや立ちっぱなしで筋肉を動かさないままでいると、ふくらはぎがむくんでしまいます。むくみとは、下半身の血流が悪くなって排泄が滞り、老廃物や毒素がたまってしまった状態です。ふくらはぎがむくんだ状態では、足裏のマッサージをしてもあまり効果は得られません。ふくらはぎの筋肉が柔らかく、よく伸縮できる状態であればあるほど、全身の血流が良くなって、体全体の健康を増進することができます。
ふくらはぎマッサージの効果とは?
マッサージによってほどよい弾力のあるふくらはぎになると、体液の循環が改善されます。「体液」には血液やリンパなどが含まれます。血液やリンパの働きには、体温調節、水分や栄養素の運搬、老廃物の排泄、免疫機能などさまざまなものがあり、いずれも生命維持に欠かせないものです。例えば以下のような症状に心当たりのある方は、ふくらはぎのマッサージによって改善が期待できます。
- むくみ
- 冷え性
- 肩こりや腰痛
- のぼせ・ほてり
- 月経不順
- 静脈瘤
- 胃痛
- 免疫力の低下
- 基礎代謝の低下
- 自律神経の乱れ
- 睡眠障害
- うつ状態
- 太りやすい
- 肌荒れ
健康なふくらはぎとは?
自分のふくらはぎがどのような状態かは、触って確認することができます。以下が、ふくらはぎが健康であることを確認するための5つのチェックポイントです。
- 冷たすぎず熱すぎず、適度な体温がある
- 皮膚に張り・弾力がある
- コリコリとした部分がない
- 押しても痛みがない
- 指で押して離すと、すぐに元の状態に戻る
ふくらはぎのタイプとは?
ふくらはぎは、大まかに分けて以下の3つのタイプがあります。自分のふくらはぎがどのタイプに当てはまるか確認してみてください。
しなやかタイプ
適度に運動している人や、よく体を動かしている人です。筋肉と言うと硬いイメージを持たれる方が多くいますが、健康な筋肉は「しなやか」と表現するのが適切です。例えば、一流アスリートの筋肉は弾力性に富んでいるため硬くありません。筋肉を動かすことで、重力に逆らって体液を上へ上へと集中させ、血液をしっかり心臓に戻すことができているのです。このタイプのふくらはぎは、体全体の血液の循環が良い証拠ですので、心配はいりません。
パンパンタイプ
ふくらはぎが慢性的にむくみ、いつもパンパンに張っている人です。これは、体液がひざから足首にかけての部位に集中している状態で、運動不足や睡眠不足、食生活の乱れなどが原因で体の機能が衰えている証拠です。特に女性に多く、冷え性や便秘、腰痛や肩こりなど不快な症状を抱えていて、さまざまな病気にかかりやすくなっています。
グニャグニャタイプ
ふくらはぎが硬いのは良くないですが、柔らかすぎるのも良くありません。ふくらはぎがグニャグニャしているのは、実はパンパンタイプの状態からさらに悪くなった状態の人です。具体的には、ふくらはぎから足首にかけて肌の弾力がなく、ふくらはぎを指で押しても凹んで跡が残ってしまうような状態です。このような人は、体の病気を抱えており、腎臓などに異常がある可能性があります。
ふくらはぎマッサージの方法とは?
ふくらはぎをもむときは、痛いけれど気持ち良いと感じる程度の刺激にしましょう。ただし、全く気持ち良さを感じないときは刺激が強すぎます。特に下肢静脈瘤やアザなどがあって、ちょっと触るだけでも痛いような場合は逆効果になりますので、十分注意してください。まずはソフトに撫でる程度の刺激から始めるのがよいでしょう。適度な刺激であれば、最初のうちは多少の痛みがあっても、ほぐしていくうちに筋肉が柔らかくなって痛みも治まっていきます。
もみ方のコツとしては、まずはもむ前に足首の上げ下ろしなどの準備運動をしましょう。そして、足の下⇒上、足の外側⇒内側、ふくらはぎ⇒すねといった順番でもんでいきます。なるべく血行が良くなっている入浴中や入浴後に行い、もんだ後はコップ一杯以上の水分補給も忘れずに行ってください。
まとめ
ふくらはぎの一時的なむくみは、マッサージで血液やリンパの流れを良くしてやることによって、すぐに取ることができます。しかし、毎日の生活習慣が原因で慢性的にむくんでいる場合は、改善には時間がかかります。
また、体の病気や不調がなくても、ストレスや悩みのためにふくらはぎがパンパンに腫れてしまうということがあります。ふくらはぎは、体だけでなく心の健康状態も映す鏡なのです。
ふくらはぎをもむことによって全身の血流を改善して、心身の健康を維持しましょう。