本当に健康的な甘味料とは?~「完全無欠ダイエット」の甘味料リスト
甘味料の主成分である「糖」のほとんどは、インスリンの分泌、ひいては血糖値の上昇をもたらし、肥満の原因となります。しかし、甘い味は料理の一部として欠かせないもの。甘味料にもよいものはあるので、是非よい甘味料を選ぶようにしてください。
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ここでは話題のダイエット本『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で提唱されている「完全無欠ダイエット」で紹介されている、主な甘味料についての「完全無欠」度の表と、筆者の見解を紹介します。
完全無欠ダイエットの甘味料リスト
食品名 | |
---|---|
▲完全無欠 ハイリスク▼ | キシリトール、エリスリトール、ステビア |
ソルビトール、マルチトール、その他の糖アルコール | |
ブドウ糖/デキストロース(非遺伝子組み換え)、生はちみつ | |
メープルシロップ、ココナッツシュガー |
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グラニュー糖、ブラウンシュガー、アガベシロップ、熱処理はちみつ | |
果糖、濃縮果汁、高果糖コーンシロップ |
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アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム |
完全無欠な甘味料
キシリトール
キシリトールは、多くの果物や野菜に含まれる天然の糖アルコール。ほとんど全ての人が耐性があり、グラニュー糖より甘いのに、インスリンへの影響は無視できるレベル。また、女性が摂取すると骨粗しょう症が少なく、虫歯や副鼻腔炎を予防することも知られている。
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エリスリトール
エリスリトールも、キシリトール同様、青果に含まれる天然の糖アルコール。砂糖の60~70%の甘さだが、カロリーも糖質も含まず、血糖値やインスリン分泌に影響しない。さらに、他の糖アルコールに比べ、胃の不快感を起こすことがはるかに少ない。キシリトール共々、遺伝子組み換えであることを確認すること。
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ブドウ糖
ブドウ糖(グルコース、デキストロース)は、脳が利用する主要なエネルギー源。摂り過ぎは体によくないが、少量ならあらゆる脳機能のサポートをしてくれる上に、果糖を全く含まないので、肝臓、腸、脳を快適に保てる。
生はちみつ
生はちみつには、抗酸化物質、酵素、栄養素が豊富に含まれ、就寝前に大さじ1杯程度を摂ると、よく眠れる効果もある。ただし、熱処理をすると、こうした有益な物質の多くが破壊されてしまうので要注意。例えば熱い紅茶に入れるともうそれは「生」ではない。
やや注意の甘味料
メープルシロップ
良質なメープルシロップは果糖が低く、たまに食べるなら問題はない。ただし、高果糖のコーンシロップでできたまがいものも多いので注意が必要。
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ココナッツシュガー
ココナッツシュガーは鉄、ビタミンB、亜鉛、マグネシウムなどの栄養価が非常に高く、普通のグラニュー糖ほどは血糖値を上昇させない。それでも摂り過ぎは禁物。
グラニュー糖
グラニュー糖(ショ糖)は、果糖とブドウ糖が同量ずつミックスされたもの。夜に少量を摂取する程度ならさほど害はないが、食べ過ぎは虫歯、心臓病、糖尿病、肥満の原因になる。ショ糖を食べないことが完全無欠への第一歩。
ブラウンシュガー
ブラウンシュガー(粗糖)は、実は成分的にはグラニュー糖と大差がない。また、老化を加速させ、心臓病の原因になる物質を生み出す。
アガベシロップ
アガベシロップは、70~90%が果糖で、ショ糖の2倍の果糖が含まれる。健康食品と謳われることもあるが、普通の砂糖よりもむしろ健康には良くない。
ハイリスクな甘味料
果糖
果糖は体にとって最悪なものの一つで、肝臓障害、毒素蓄積、AGE(強い毒性を持ち老化を進める原因物質)の精製、脂肪肝、腸肥大、痛風、真菌感染症、脳機能の低下などを引き起こす。完全無欠ダイエットでは最小限に抑えるべき。
濃縮果汁
質の悪い、カビが生えた果実から作られることが多く、さまざまな菌が含まれる。多少の栄養は含まれるが、他の食品から得られないものはない。
高果糖コーンシロップ
高果糖コーンシロップ(果糖ぶどう糖液糖など)は、遺伝子組み換え作物のコーンシュガーを精製し、濃縮シロップにしたもの。肥満、糖尿病、高血圧、痛風の主要因で、さらには知的能力を低下させ、真菌感染症や暴飲暴食をも引き起こす。
アスパルテーム
人工甘味料であるアスパルテームは、さまざまな種類のがんと関連がある。
スクラロース
人工甘味料であるスクラロースは、発がん性物質が含まれ、糖よりもむしろ農薬に近い。長期的な安全試験は行われておらず、腸内の善玉菌に悪影響を与えることが分かっている。
アセスルファムカリウム
人工甘味料であるアセスルファムカリウム(アセスルファムK)は、ダイエットコーラなどに含まれている。安全性に関する研究は少なく、甲状腺などにしこりができることがよく報告されている。