「いい人」をやめるとストレスがなくなる
現代人は何かとストレスが溜まりやすいもの。なぜストレスが溜まりやすいのかと言えば、一つには、我々が何事にも「いい人」すぎるということがあるのかもしれません。しかしそのために溜めている日々のストレスが健康に悪影響を与えている、ひいては寿命を縮めているとしたらどう思いますか?
有名な医師である帯津良一さん(wikipedia)の著書に『いい人をやめると病気にならない』というものがあります。これによると『健康な自分を保つためにはちょいワルくらいがちょうどいい』とのこと。興味深い内容なので、ここではその一部を抜粋・要約してご紹介したいと思います。
ちょいワルを勧める理由
「いい人」をやめればストレスがたまらず病気にもなりにくい、と言われても、本当に「いい人」はなかなか今の自分を変えられないかもしれません。しかし、自分より他人を優先させてしまう、あるいは人からいい人と思われたくて違う自分を演じてしまう、それではストレスは溜まっていく一方です。病気になりたくなかったら、また健康でいたいと思うなら、まずは無理している自分を楽にしてあげるということが大事です。
気ままで楽天的になれば長生きもできる
「健康になろう」「痩せよう」と真面目に頑張る人ほど、無理をしてしまう傾向があります。例えば仕事熱心で人にも気を使うので周りからは頼られる、それでまた頑張ってしまう真面目なAさん。健康が大事だということも分かっているので、ダイエットにも真面目に取り組み、ウォーキングやジム通いも欠かしません。一方で、気まで楽天的なBさんは、仕事以外でも趣味や遊びに熱中して、お酒を飲んだり夜更かしもしたりと、まったく健康に気を使っているようには見えません。仕事でも言いたいことがあれば意見を素直にぶつけます。AさんとBさん、どちらのほうが長生きするでしょう?
答えはBさん。いわゆる、いい人タイプのAさんは、ストレスをためやすく、それが免疫力を低下させ、病気になりやすくなるのです。一方、ちょいワルタイプのBさんは、仕事、プライベートもストレスをあまり感じません。何事にも「情熱」「ときめき」を持って取り組んでいるため、免疫力が高まり、結果的に病気になりにくいのです。
ときめきを多くしよう
真面目なAさんタイプは、仕事を定年したとしても、今度は健康に気を使いすぎてストレスをため込みます。人間関係も会社と家族間にしかないことが多く、趣味友や心を開いて話せる友達がいないために引きこもりがちになるのもこのタイプ。健康ばかりに注意を向けず、何かに心をときめかせることが大事です。つまり、自分の好きなことを我慢せずにやるということ。
肉が好きなら思い切って肉を食べてもいいし、やりたい趣味があれば、他人の目など気にせずやればいい。もちろん加減は必要ですが、ダイエットでもこれはダメあれはダメと我慢しすぎることがリバウンドにつながるように、自分のしたいことを我慢していればいつか爆発してしまいます。
他人より自分優先で
ちょいワルになるには、なるべくストレスを溜めないような生活を送ることです。ストレスを溜めないためには、「あなた」ではなく「私」がどうしたいのかを基準に行動するのがコツです。それはワガママなことだと自分を抑えがちですが、我々はあまりにも他人を優先にしすぎています。もっと自分のために日々を送ってもよいのではないでしょうか。