美しい腹筋の作り方5つの迷信
食事に気をつけて、さんざんジムに通って、それでもお腹周りがぽちゃっとしていることほど悲しいことはありません。残念なことに、お腹を引っ込めるために効果的と思われている方法の多くには間違いがあります。この記事では、そんな世間の間違いだらけの知識を正し、美しい腹筋を手に入れるために効果的な方法を紹介します。
糖質は敵!
お腹周りをすっきりさせるためには食生活の改善は重要。低糖質ダイエットが流行中ですが、極端な糖質カットはむしろ悪影響があります。「私のお客さんの中には、炭水化物を全く摂らないなど食事を制限し過ぎるあまり、エネルギー不足でトレーニングで力を出し切れていない人がいます。」(管理栄養士・Jessica Cording氏)
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確かに、精製した炭水化物の摂り過ぎは肥満及び体重増加につながります。しかし身体に良い炭水化物を摂らずにトレーニングに臨むと、最高の力を発揮することができません。人間の体は、果物、穀物、でんぷん質の野菜などから得られる糖質をトレーニングの前後に必要とします。エネルギーとして使用できる糖質が体の中にないと、トレーニングで追いこんで美しい腹筋をつくることはできません」(Cording氏)
シックスパックが全て
もしあなたのトレーニングメニューが、体幹中央部の腹筋のみを鍛えることに偏っているとしたら、そのやり方は間違っています。「いわゆる体幹とは、お尻からあばら骨まで、言い換えると頭と四股を除く胴体部分の全ての筋肉の総称です。体の中央部である腹筋を鍛えたいなら、周辺の体幹全体を鍛える必要があります。とりわけ背筋は重要です。姿勢がよくなり、何もしなくてもスリムに見えます。また、腹斜筋を鍛えるトレーニングも効果的です。腹斜筋は腹筋の周りを斜めに走っているので、発達してくるとウエストを引き上げてくれます。言ってみれば天然のコルセットのようなものなのです」(イグナイトフィットネス代表・Mark Crabtree氏)
食事よりもトレーニングが重要
「たとえ腹筋が十分に発達してその筋力が完璧であっても、その腹筋の上にたっぷりと脂肪が乗っていては、その筋肉は顔を出してくれません」(Crabtree氏)。「食事は低脂肪高たんぱく、全粒の穀物、野菜、フルーツを中心にし、消化・整腸を助ける食材、例えばヨーグルト、アボカド、バナナなどを組み合わせてください」(Cording氏)
腹筋はトレーンングの最後に
従来は、まず全身のトレーニングをし、腹筋などの体幹トレーニングは最後という考え方が一般的でした。「しかし、もし第一の目的が腹筋であれば、それを最初に鍛えるべきです。トレーニングの最初は疲れていないので、より高い集中力とエネルギーを注ぐことができます。また腹筋を最後に残しておくと、時間がなくなって、急いで適当にこなすだけということになりかねません」(Crabtree氏)
腹筋引き締めにはクランチが有効
これはどこかで聞いたことがある話かもしれませんが、繰り返しお伝えする必要があります。クランチは腹筋引き締めに絶対の方法ではありません!「クランチとシットアップは多くの人が行う2大腹筋種目だと思います。しかしそれだけが美しい腹筋をつくる方法ではありません。なぜかと言うと、体幹の主な役割は脊椎を守り体を安定させることであって、一般的なクランチやシットアップの動きはその目的に合致していないからです。体幹中央部を強くするために本当に必要なのは、体を安定させたり支えたりする筋肉を鍛える動き、例えばプランク(=フロントブリッジ)です。私自身プランクは長年取り組んでいますが、いまだに非常にキツいと感じます」(Crabtree氏)。