【2019年】話題・流行になったダイエット10選

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いつの時代もダイエットの流行の発信はアメリカから。ここでは、2019年にアメリカ版Googleで、検索数が上位のダイエットについて、その概要を、管理人の見解と共にご紹介します。中には興味深いものもありますが、全体的には注意が必要なものが多いです。決してやみくもに実践せず、その良し悪しを冷静な目で判断してください。

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インターミッテント・ファスティング(断続的断食)

インターミッテント・ファスティング断続的断食)」とは、簡単に言うと「一日の決められた短い時間枠の中でのみ食事を摂る」という食事方法で、女優のジェニファー・アニストンが実践していることで有名になりました。一種の「プチ断食」のようなものとも言えます。

さまざまなパターンがありますが、ポピュラーなのは、8時間以内に食事を済ませ、残りの16時間はカロリーのあるものを一切摂らない「16:8」で、ジェニファーが実践したのもこれになります。

インターミッテント・ファスティングでなぜ痩せるのか?については諸説がありますが、一日の食事時間を制限することによって、食事の機会や食べるもの自体が減るから、という説が有力です。要は単に摂取カロリーを制限しているだけということです。後述するように、長期にわたり摂取カロリーをあまり減らすと健康を害する恐れがあります。このダイエットに取り組む場合は十分気を付けてください。

セビ・ダイエット(セビ博士のアルカリ性ダイエット)

セビ・ダイエット」とは、セビ博士の提唱する「体をアルカリ性にする食事をしましょう」という食事方法で、具体的には生の野菜や果物といったいわゆるビーガン食と、サプリメントが主な食事になります。セビ博士によれば、人間の万病の元は体の「粘液」であり、アルカリ性の食事はこのような悪い粘液を減らすとのことです。

ただし、このダイエットには注意が必要です。というのも、セビ博士は「博士」とは呼ばれていますが、実際には医学博士ではなく、独学による「薬草師」でしかないからです。ちなみに、セビ博士はこのダイエットでエイズや白血病を治したと主張していますが、1993年の訴訟でこのような治療をしないようにとの命令が下りました。

ヌームダイエット

ヌームNoom)」とは、ダイエットアプリの1つで、2018年に話題になりましたが、2019年も引き続き人気がありました。無料版と有料版があり、無料版では食事と運動の記録・歩数計の活用のみですが、有料版では個人にあったダイエット計画を設定してもらうことができます。やはりこのアプリの醍醐味は有料版にあります。

有料版の機能で面白いのは、日々の自分の行動や心理状態を記録することによって、ダイエットのモチベーションを維持できるような仕組みになっているということ。また、毎日送られてくるミッションは、決まりきったものではなく、日々の記録内容をAIが分析したものであるということです。さらに、専属コーチ(人間)とのチャットをすることもできます。

ちなみに、有料版の料金は最低でも月5000円程度(その人によって異なる)となかなか強気の設定です。それでも、ダイエットに成功した人からは「食生活の意識が変わった」「これならリバウンドしない」などと称賛の声が上がっています。「今までいろいろなダイエットをやってみたけど成功したことがない」という方は、検討してみてもよいかもしれません。

1200カロリーダイエット

その名の通り、一日の摂取カロリーを1200kcalに抑えるというダイエットです。これを食べてはダメという制約はなく、とにかく摂取カロリーを減らします。

「一日1200kcal」は、短期的には達成できない目標ではないと思いますが、長期的に見るとやはり無理があります。ちなみに農林水産省のガイドラインでは、成人女性は1400~200kcal、男性は2200±200kcalが一日に必要なエネルギー量とされています。1200kcalダイエットは健康を害する恐れがあるのでおすすめできません。

ケトウルトラダイエット(ケトン体サプリによるダイエット)

ケトウルトラダイエット」とは「Keto Ultra Diet – Advanced Weight Loss – Ketosis Supplement」という、アメリカで販売されているサプリメントの商品名です。

まず一般的な用語としての「ケトダイエットケトジェニックダイエット)」について簡単に説明しておくと、これは糖質を制限することによって、脂肪を燃焼し、「ケトン体」をエネルギー源にするダイエット方法のことを言います。要は一種の「糖質制限ダイエット」です。一般的な「ケトダイエット」では、早くケトン体を出させるために短期間に糖質の摂取を極端に抑える必要がありますが、そうなると体が飢餓に近い状態まで追い詰められるため、リバウンドしやすいという問題が指摘されています。また、糖質を極端に控えることはシンプルに辛いです。

そこで生まれたのが、「ケトン体だけをサプリとして外部から摂取してしまおう」という発想です。ケトン体をサプリで摂ることによって、辛い糖質制限をせずとも、体がケトン体をエネルギー源とする状態(ケトーシス)を作り出し、その結果脂肪を効率よく燃焼できるようになるというのです。個人的には、「はたしてそんなうまい話があるのか?」とは思いますが、現時点ではこのサプリについて決定的な問題点を見つけることができませんでした。ちなみにこのサプリは、Amazon.com の評価では、182件中平均4.0(2020年1月24日時点)と高評価になっています。
Keto Ultra Diet – Advanced Weight Loss – Ketosis Supplement(Amazon.com)
上の本家の商品は日本では購入できませんが、以下の類似のケトン体サプリは日本のアマゾンで購入可能です。こちらも現在平均4.3となかなかの高評価です。興味のある方は参照してみてください。
RSPニュートリション ケトBHBパウダー(Amazon.co.jp)

GOLOダイエット

GOLOダイエット(ゴロダイエット)とは、医師・薬剤師・栄養士等によって考案された、食事・運動・サプリを組み合わせたダイエット方法です。食事に関しては、一日の摂取カロリーを1300~1800kcalに抑えた健康的な食事を摂ることが勧められます。運動に関しては、1日15分の何らかの運動、できれば高負荷トレーニング(HIT)をすることが勧められます。

問題はサプリです。GOLOダイエットでは「肥満を引き起こす過食の原因はホルモンバランスの乱れである」という考えに基づき、ホルモンバランスを調整する働きのある「Release」というサプリを摂ることが勧められます。GOLO社によれば、このサプリこそがダイエットの肝とのことですが、実はこのサプリは、医学的根拠や安全性が十分に明らかになっていません。それでいて、サプリは一ヶ月分で約6000円となかなか高額です。

食事と運動に関してはコンセプトは悪くはなさそうなので、それなりに痩せることはできるでしょう。しかし、サプリに関しては、現時点ではあまりおすすめできるものではありません。

ダブロウ・ダイエット

ダブロウ・ダイエット」とは、ヘザー・ダブロウ(女優)とテリー・ダブロウ(医学博士)の夫妻が提唱するダイエット方法で、簡単に言うと、既に述べた「インターミッテント・ファスティング(一日の決められた時間枠の中でのみ食事を摂ること)」を行い、その食事を糖質制限食にするというものです。摂るべきものは主に、タンパク質・健康的な油・低糖質の野菜・果物で、加工食品はできるだけ避けます。

要は既存のダイエット方法の組み合わせであり、正直なところあまり目新しいダイエットではありません。前に述べたように、インターミッテント・ファスティングのダイエット効果は、主にカロリーを抑えたことによるものと考えられています。このダイエットに取り組む場合は、カロリーや糖質を控えすぎに注意してください。

サートフードダイエット

サートフードダイエットとは、イギリスの有名な栄養士二人が考案した、「痩せる遺伝子」を活性化させるというダイエットです。「サート」とは 、タンパク質の一種である酵素「サーチュイン(sirtuin)」の略で、老化を抑制することが話題になっていますが、代謝の調節や脂肪の燃焼を助けるという報告もあります。

サートフードダイエットで推奨される飲食物としては、ケール、赤ワイン、イチゴ、玉ねぎ、大豆、パセリ、オリーブオイル。ダークチョコ、抹茶などが挙げられます。これらを積極的に摂る一方で、カロリーを抑えた食事することによって、体内で多くのサーチュインが活性化するとのことです。

ただし、このダイエットは有効性についてはさまざまな異論があります。上に挙げた食材が健康によいことは間違いないでしょうが、それらが脂肪減少に結び付くには、相当の長期間が必要と思われます。このダイエットで痩せたと言う人は、おそらくカロリーを抑えたことによるものでしょう。

砂糖&炭水化物ゼロダイエット

このダイエットは、ジェニファー・ロペスアレックス・ロドリゲスの夫妻が、10日間チャレンジしたことで話題になりました。ちなみに、「砂糖」とはほぼ「糖質」とイコールで、「炭水化物」とは「糖質」と「食物繊維」の合計のことなので、要はこのダイエットは「糖質ゼロダイエット」と言えます。

ジェニファー・ロペスは、このダイエット後は体調がよくなったと述べていましたが、その一方で、このダイエットの前半は非常に辛く、自分が別世界にいる感覚になったり頭痛がしたりするなどの症状に苦しんだとも述べていました。これは、糖質断ちによる「離脱症状」と考えられます。毎日たっぷり糖質を摂っていた人が、突然その摂取を断ってしまうと、脳内の化学物質が変化してしまうためにこのような症状が起こります。

このような離脱症状は、糖質を少しずつ減らすことによって抑えられます。また、そもそも急激に糖質を抜いて一時的に痩せても、ダイエットを止めた後でリバウンドしては意味がありません。糖質のカットは、あまり急激にではなく、一生続けられるペースで、緩やかに行うのがオススメです。

エンドモーフ(エンドモルフ)・ダイエット

これは、人間の体型は三種類に分類することができるという「体型分類法」に基づくダイエットです。この三種類の中で、「肥満型エンドモーフ)」と呼ばれるタイプは、糖質の吸収・分解が他の二種類より劣っており、糖質をすぐに脂肪に変えてしまうと言われています。そこで、このタイプはあらゆる糖質の摂取を控えることが求められますが、その一方で。タンパク質や脂質は比較的自由に摂って構いません。

ダイエット内容自体は、要は糖質制限ダイエットです。適度に行えばそれなりの効果はあるでしょう。しかし、そもそもこの体型分類は1940年台に考案された古いコンセプトです。しかも考案者の主観的な評価によるもので、研究によって検証されたことはありません。よって、「この体型はこのダイエットが有効」という説には明確な根拠がありません

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運営者情報

健康&ダイエットNAVI 管理人

健康診断で脂肪肝を指摘されたことを機にダイエットを決意。さまざまな文献を読み健康的なダイエットを研究。糖質制限、有酸素運動(ボクシング)、筋トレ等の実践により、1年間で約17kg減、体脂肪11%減のダイエットに成功しました(管理人のダイエット体験談はこちら)。このサイトでは、ダイエットや健康に関するさまざまな有益な情報をご紹介しています。

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