スマートウォッチ(フィットネストラッカー)7選比較
Apple Watchの発売以来、スマートウォッチ(フィットネストラッカー)市場が俄然にぎわいを見せてきました。さまざまなメーカーがさまざまな機種を発売しており、興味があっても、選ぶのは一苦労だと思います。ここでは、アメリカのサイトWomen’s Healthの副編集長、ロビン・ヒルマンテル氏が、現在売れ筋の7種のスマートウォッチをいっぺんに着用して、さまざまなテストを行った比較結果をご紹介します。
(以下は翻訳部分です)
計測機能
この7種類を選ぶにあたっては、単なるランニングウォッチではない、いわゆる”フィットネス”トラッカーとしての機能が充実していることを重視しました。ただし「Apple Watch」と、アンドロイド・ウェアの代表的存在「Moto 360」は別格として候補に加えています。いずれのスマートウォッチも、歩数、距離、消費カロリー、その他フィットネス関連の機能が十分備わっています。以下が主な項目の比較表です。
※価格は管理人調べ(現時点での最安価格)
本体とスマホの同期設定については、概ねどのスマートウォッチもシームレスでしたが、「Withings Acrtivité POP」だけは、スマホと同期させるのが非常に困難でした。Amazonでは高評価(271件のレビューで平均4つ星)を得ているので、もしかしたら私のやり方に問題があったのかもしれません。しかし、一度アラームの設定を間違え、腕につけた状態で修正しようとした際には、正しく設定できたように見えたにもかかわらず、結局正しく同期することができませんでした。興味深いことに、「Withings Acrtivité POP」については、スマホと共に携帯して、計測関係は全てスマホで行うのが標準的な使い方とされています。つまりスマホとの同期には強いはずなので、継続調査が必要です。
歩数計測
歩数計測の機能はもはや珍しいものではありませんので、テストで100歩のランニングをした際は、さすがにどのスマートウォッチもかなり正確に計測してくれました。
- Pivotal Living
- 95歩
- Misfit Shine
- 100歩
- Withings Activité POP
- 101歩
- Apple Watch POP
- 102歩
- Jawbone Up 3
- 102歩
- Fitbit Charge HR
- 103歩
- Moto 360
- 107歩
歩数計測がメインの用途の方にとっては、どれを選んでも特に問題はないと言えるでしょう。
距離計測
400mトラックを4周(=1.6km=1マイル)走ってその正確性をテストしてみました。ちなみにどのスマートウォッチにも本体にGPSがついていないのはちょっと意外な気がしました。マラソン参加を検討しているような本格的なランナーにとってはGPSを使った距離計測は必須なのではないでしょうか?
実はこのテストはなかなか厄介でした。というのは、このテストをするまでに既に歩いた距離があり、どのスマートウォッチもそれをリセットすることはできないからです。そこで私はボーイフレンドに協力してもらい、走る直前の全てのスマートウォッチに表示されている距離を確認して書き留めておいてもらいました(もちろん手を全く動かさない状態で)。
「Apple Watch」と「Moto 360」については2回テストしました。1回目はiPhoneを手に持って連携させて、2回目はiPhoneを手に持たずに(4G通信できない状態で)、の計2回です。以下が1.6kmを走ったテスト結果です。
- Withings Activité POP
- 0.03km(スマホ携帯せず)
- Moto 360
- 1.18km(スマホ連携時)
- Fitbit Charge HR
- 1.33km
- Apple Watch POP
- 1.55km(スマホ連携時)
- Pivotal Living
- 1.58km
- Jawbone Up 3
- 1.76km
- Misfit Shine
- 1.76km
「Withings Activité POP」については前述のように基本的に全ての計測はスマホを使って行うので、この結果からも常にスマホと一緒に持ち歩かないと使いものにならないことが分かります。
「Apple Watch」と「Moto 360」は、スマホ側の距離計測アプリをONにしない限り、スマホのGPS機能を使わないことが分かりました。「Moto 360」については、本体にアプリが搭載されていないためか、2回目もほぼ同じの1.17km。「Apple Watch」については、純粋に本体アプリの「ワークアウト」を使うと、正確性は劣化して1.7kmとなりました。
睡眠計測、及びその他機能
「Misfit」「Fitbit」「Jawbone」の3つは、何かボタンを押すなどの操作をしなくても、自動的に睡眠計測モードに入ってくれるので便利です。
これら3つによれば、私は9時間14分~9時間49分眠って、夜中に0回~3回、目を覚ましたとのことでした。しかし、いつ眠りに落ちて、眠りの深さがどのくらいだったか自分では知る術がないので、これについてはどれが一番正確だったかということを論じることができません(申し訳ありません!)。
「Pivotal Living」は、画面上のボタンをダブルクリックすると睡眠計測モードに入ります(月のアイコンが出たことで確認できます)。しかし、翌朝確認してみると、なぜか睡眠の記録は一切ありませんでした。
もう一つ「心拍数計測」のテストもしてみました。まず最初に普通に自分の心拍数を測り(53回)、その後でスマートウォッチを使って計測して比較します。これについてはどれも非常に優秀で、「Fitbit」はぴったり同じの53回、「Apple Watch」は54回(誤差1.89%)、「Moto360」は58回(誤差9.43%)という結果が出ました。
「Jawbone」にも心拍数測定の機能があるのに、言及していないのはなぜか?と思う方がいるかもしれません。これは、「Jawbone」は、常に心拍数をモニターしていて、休んでいる時がいくつで運動している時がいくつとデータを分析してくれるのですが、特定のタイミングで測定することができないからです。
結局どれを買ったらよいのか?
予算に限りがある方
「Pivotal Living」はなんといっても費用がアプリ使用料の12ドル(1年)のみというのが大きな魅力です。歩数計測に使う分には十分仕事をしてくれます。ただし残念ながら現時点では日本では未発売。本体を入手するには個人輸入やオークション等を利用する必要があり、本体にも多少の費用がかかります。
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「Pivotal Living」公式サイト
見た目重視の方
ビジュアルではフランス生まれの「Withings Activité POP」の洗練されたデザインが断トツでしょう。前述の通り、私自身はうまく使いこなすことができませんでしたが、オンラインのレビューでは私と同じ問題で困っている人はいませんでした。
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「Withings」公式サイト
バッテリー持続時間重視の方
「Misfit Shine」は充電不要で、なんと約4ヶ月もバッテリーが持続します(※持続時間は使用状況によって異なります)。数日に一度充電するのが煩わしいというという方にはおすすめです。
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「Misfit」公式サイト
細かい計測機能、正確な歩数表示を重視する方
どのトラッカーにも、目標歩数にざっくりどのくらい近づいたかを表す目印がそれなりにありますが、「Fitbit Charge HR」は画面に一日を通して歩いた正確な歩数がはっきりと表示されます。
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「Fitbit」公式サイト
睡眠管理や健康を重視する方
「Jawbone UP3」には、3つの生体センサーと学習機能があり、専用アプリ「UP」と組み合わせることで、睡眠、運動、食事など健康についてさまざまなアドバイスをしてくれます。特に睡眠についての細かい分析は秀逸です。
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「JAWBONE」公式サイト
話のタネとしても使いたい方
やはり「Apple Watch」の知名度は抜群。身に着けていれば、「Apple Watchってどうなの?」と興味津津で話しかけてくる人が後を絶たないでしょう。ある意味ひとつのコミュニケーションツールと言えると思います。また、1時間ごとに最低1分立つように促してくれる(座りっぱなし防止)機能が個人的にはかなりお気に入りです。
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「Apple」公式サイト
ゴリゴリのフィットネスマニアと思われたくない方
「Moto 360」はディスプレイが円形で、一見スマートウォッチっぽくない、普通の時計に見えるデザインが魅力です。また、いわゆる「アンドロイド・ウェア」ではあるものの、iOSにも対応しているので、スマホを持っている方なら誰でも使うことができます。
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「Motorola」公式サイト
それでもやっぱり決められないという方
DMM.comではさまざまな商品のレンタルサービスを行っており、その中で一部のスマートウォッチも扱っています(料金は2日で3000~3500円程度)。「そもそもスマートウォッチってどんなものなの?」という方にとっては、後で他のものを買うにせよ商品選びの参考になるでしょうし、もし気に入ったら同じものを購入する手もあると思います。
DMM いろいろレンタル
一つ言えることは、スマートウォッチ(=フィットネストラッカー)を身につけることで運動量が増えれば、どれを身につけてもそれはあなたにとって正解だということです。どのスマートウォッチにも歩数計測の機能がありますのでそれは十分可能です。あまり悩まずに、直観で気にいったものを購入してしまうのも一つの手ではないでしょうか。