アメリカには「フレッシュマン15」という言葉があります。これは、フレッシュマン(=大学1年生)のときに、15ポンド(=約7キロ)太ってしまう現象のことです。主な原因は、酒を飲むようになる、カフェでスイーツを食べたりファーストフードを食べたりする機会が増える、友達の家や大学の寮でスナックを食べたりする、などとされています。現在アメリカのサイトhttp://www.popsugar.comで編集者を務めるジェニー・シュガーさんも、これを経験した一人。「私の場合はフレッシュマン”30″(=約14キロ)でした。2年生になる前に、これは何とかしないといけないと思っていろいろなダイエット方法を試したのですが、最終的に増えた体重を落とすまでにはずいぶん長い時間がかかりました。その当時、正しいと思ってやっていたことは間違いだらけでした」。シュガーさんが語る、「ダイエットを始める前に知っていればよかった」と思う4つのことを是非参考にしてください。
ピーナッツバターを容器から直接食べるのはダメ
「ピーナッツバターに含まれる脂質は不飽和脂肪酸で、健康に良いものです。しかしもちろんそれはカロリーゼロということではありません。私は以前ピーナッツバターの容器にスプーンを入れて直接パクパクと食べていながら、なんで痩せないんだろう?と不思議に思っていました。当たり前ですが大事なことは、どんなに体によいものも食べ過ぎはいけないということです。例えば、全粒穀物、ナッツ、種、ヘルシースナック等々、確かに体によいものですが、食べるときはその量に気をつけてください」
ビーガンなら痩せられるとは限らない
「私の大学時代のルームメイト2人は、背が高くほっそりしていて、二人ともビーガンでした。なので私は、痩せるには菜食ダイエットだ!と思いました。そこで肉や動物性のものを食べるのは止めたのですが、その代わりにパスタ、パン、フライドポテト、乳製品不使用のアイスクリーム、ビーガンケーキなどを山盛り食べていました。もし私のビーガン食が、生フルーツ、野菜、豆類、全粒穀物だけだったら、ダイエット目標を達成できていたと思うのですが、私のビーガン食は言ってみれば”ジャンクフードビーガン”。結局むしろ太りました」
ウォーキングだけでは足りない
「ただソファーに座っているよりウォーキングしたほうがよいのは間違いありません。そこで、ショッピングモールをぶらぶらしたり、学校まで歩いて行ったりすれば痩せられると思いました。しかし、ウォーキングで消費できるカロリーはランニングに比べるとわずかです。例えば、1週間で500グラム減量したかったら、3500kcalを食べる量で減らすか運動で消費するかのどちらかをしないといけません。ところが30分のウォーキングで消費されるカロリーはたったの122kcal。つまり1週間の平日5日間毎日ウォーキングしても500kcalにも満たないのです。もし本気で減量したいと思ったら、より密度の濃いトレーニングをするか、トレーニング時間を長くする必要があります」
運動後に何でも食べてよいわけではない
「大学の友達とステップエクササイズのクラスに参加して、その後の食事を楽しみにしていました。運動したのだからその分食べてもいいと思いますよね?当時は、せっかくの運動の成果を帳消しにしているとは思わずに、消費したカロリー以上のものを食べていました。結局買う服のサイズも大きくなっていました。運動した後の自分へのご褒美が欲しいと思ったら、食べ物以外にすることをおすすめします。例えば、iTunesで曲をダウンロードする、本を買う、ジムでやる気がアップするようなウェアを買うなどどうでしょう」