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    Categories: 健康

本当に肌トラブルに効果のある化粧品の有効成分とは?

しっかりケアしているのに、シミやシワ、ニキビや乾燥肌、毛穴の開きなどの肌トラブルが改善しないと悩んでいませんか?もしかしたらその原因は、今使っている化粧品にあるかもしれません。肌トラブルを改善するために大事なことは、必要な有効成分が含まれている化粧品を選ぶということ。肌トラブルの症状によって効果のある有効成分は異なりますし、また乾燥肌かオイリー肌かによっても違ってきます。それぞれの有効成分の作用を知って、自分に合った化粧品を選びましょう。

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シミに効く有効成分とは?

ハイドロキノン

最強の美白作用をもっているハイドロキノン。別名ベンゼンジオール、またはハイドロキノンモノベンジルエーテルとも呼ばれています。チロシナーゼという酵素の働きを抑えるとともに、メラノサイトと呼ばれるメラニンをつくる細胞そのものを壊します。ただし、効果の代償として、肌への刺激作用によるかぶれなどの肌トラブルも続出しています。各メーカーでは含有量のパーセンテージが決められていますが、安全のためには、医師の指導のもとに使用したほうが良いでしょう。

ビタミンC誘導体

成分的に安定しており、皮膚からの吸収率も高いビタミンC誘導体。皮膚に吸収されると、アスコルビン酸に変化して効果を発揮します。シミだけでなく肌トラブル全般に作用し、皮膚がんや傷の予防にも効果があるほどです。濃度が高いほど効果も高くなりますが、高濃度のものは肌のかさつきなどの刺激があります。また、5%以上になると効果の差はなくなるとも報告されています。化粧品に含有量の表示義務はないため、実際にどれほど含まれているかが分かりません。

アルブチン

コケモモに含まれるハイドロキノンの前駆体です。効果が高いぶん肌への刺激も強いハイドロキノンに対して、刺激の少ないアルブチンが開発されました。

コウジ酸

美白効果があるコウジ酸は、麹や味噌の原料でもある麹菌から抽出されたものです。以前、発がん性の可能性を指摘されたこともありますが、2005年から安全が確認され使用されるようになりました。

トラネキサム酸

医療現場でも使用されていたトラネキサム酸。止血作用とともに、美白作用もあります。肝斑と呼ばれる頬にできるシミにも効果があります。

フラーレン

美白効果とともに保湿効果もあるフラーレン。60個の炭素原子で構成されている物質です。活性酸素を抑える抗酸化作用が強く、ビタミンCの125倍もあります。

シワに効く有効成分とは?

AHA

AHAとは、クエン酸やリンゴ酸、乳酸や酒石酸、グリコール酸などフルーツ酸の総称です。ピーリング作用によって、皮膚の再生を促進する効果があります。特に、水分量の少ない角質をはがして、新しい細胞の生成を促すため、老化によって目じりに増える「ちりめんジワ」に有効です。オイリー肌や混合肌の人に向いており、逆に乾燥肌や敏感肌など肌質の弱い人が使うと、肌がかさついて肌トラブルを招く可能性があります。

レチノイン酸・トレチノイン

皮膚の若返り肌の弾力を増す作用のあるレチノイン酸。トレチノインはビタミンAの前駆体です。皮膚のターンオーバーを早めたり、表皮の下にある真皮層に働いて、コラーゲンの生成を高めます。ただし、皮膚への刺激が強いため、赤みや皮むけなど皮膚炎を起こすこともあります。医師の指導のもとで使用しましょう。

レチノール

レチノールはレチノイン酸の前駆体です。レチノイン酸のような即効性はありませんが、水分量の少ない硬くなった角質をゆっくり落としてくれます。刺激が少なく肌に優しいため、皮膚炎のような副作用はありません。

ヒアルロン酸

ハリや弾力を出してくれるヒアルロン酸。1グラムあたり6リットルもの水分を保つことができると言われています。保湿作用に優れており、特に目もとに使用すると皮膚がふっくらします。向いているのは乾燥肌の人で、逆にオイリー肌や混合肌の人が使うと、肌がべたつき、ニキビができやすくなってしまうでしょう。

アルジレリン

表情ジワによく効くアルジレリン。美容整形などで使用されるボトックス注射のボツリヌス毒素に似た物質です。

ニキビに効く有効成分とは?

AHA

シワに有効なAHAと同じ物質です。たまった角質と毛穴に詰まった脂を溶かして除いてくれます。膿が出やすくなるため、赤ニキビが落ち着きます。

イオウ

皮膚を乾燥させて、角質を排除する働きがあるイオウ。でき始めの白ニキビや化膿した赤ニキビに効きますが、脱脂力が強いため皮膚に比較的強い刺激があります。

ビタミンC誘導体

皮脂の分泌を抑えるため白ニキビができにくくなります。また、炎症を抑える作用で赤ニキビの悪化を防ぎます。毛穴を縮小させる働きもあります。

サリチル酸

角質をはがれやすくさせるため、白ニキビの形成を抑える働きがあります。

レゾルシン

角質はがすとともに、殺菌作用もあります。

アダパレン

白ニキビの形成を抑制する効果が高く、保険薬として承認されています。でき始めに使用すると、炎症の進行を防ぐことができるため、赤ニキビを減らすこともできます。乾燥やヒリヒリ感、赤みやかゆみなど軽度の副作用が2週間ほど続くことがあるため、乾燥肌の人は注意しましょう。

肌の乾燥に効く有効成分とは?

セラミド

皮膚の細胞と細胞を結びつける脂質で、細胞間脂質と呼ばれています。アトピー性皮膚炎はセラミドの減少によって起きるといわれています。

グリセリン

アルコールの一種で水に溶けやすい物質です。肌の柔軟剤として、しっとりタイプの化粧水や保湿剤に多く使われています。

尿素

肌の潤いを保つ成分で、尿に由来しています。傷がある部分に使用するとピリピリとした刺激を感じます。

ワセリン

原料は石油で、油性の保湿剤です。一般に軟膏やクリームに使用されています。

毛穴の開きに効く有効成分とは?

ビタミンC誘導体

毛穴の開きを引き締める効果があるのは、今のところビタミンC誘導体のみです。

まとめ

他にも有効成分として知られているものはありますが、ここでは一般に効果の高いとされているもののみをご紹介しました。化粧品を選ぶ際には、自分の症状に必要な有効成分が含まれていることだけでなく、その成分が自分の肌質に合うかということも忘れずに確認しましょう。それでも万一肌に何らかの副作用が出た場合は、すぐに使用をやめ、皮膚科を受診してください。

参考文献:「赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア」著者 赤須 玲子/発行所 株式会社 マキノ出版
健康&ダイエットNAVI 管理人 :健康診断で脂肪肝を指摘されたことを機にダイエットを決意。さまざまな文献を読み健康的なダイエットを研究。糖質制限、有酸素運動(ボクシング)、筋トレ等の実践により、1年間で約17kg減、体脂肪11%減のダイエットに成功しました(管理人のダイエット体験談はこちら)。このサイトでは、ダイエットや健康に関するさまざまな有益な情報をご紹介しています。