ジムのウエイトトレーニングコーナーは決してスポーツ選手やボディビルダーのためだけのものではありません。筋トレは、腹周りの脂肪、ストレス、心臓病、ガン、あらゆるものに好影響があります。あるいは美しい水着姿を手に入れるためにも最善の方法です。しかしながら定期的に筋トレをしている人は決して多くなく、女性では週に2回以上の筋トレをしている人はわずか1/5しかいないという統計があります。さあ、皆さん恥ずかしからずに筋トレを始めましょう!筋トレをするとこんなにたくさんのいいことがあるのです!
脂肪を4割多く燃焼できる
脂肪を燃やすには有酸素運動が最高の方法だと考えている方は特によく読んでください。ペンシルベニア州ステートカレッジの研究で、ダイエット中の人を、(1)全く運動をしない (2)エアロバイクだけする (3)エアロバイクと筋トレの両方をする、の3つのグループに分け、ダイエットをしてもらいました。結果は、全員が9kg前後の減量に成功したのですが、筋トレをしたグループは、その他のグループに比べて、体脂肪が約3キロ多く落ちていました。これは、筋トレをした人はほぼ脂肪だけを落とすことができたのに対し、他のグループは筋肉と脂肪の両方を落としてしまっていたからです。
また別の研究では、筋トレをしないでダイエットする人は、平均して75%の脂肪と25%の筋肉が落ちることが報告されています。筋肉が落ちると、一見体重が減ってよかったと思うかもしれませんが、鏡に映る自分の姿は決して見栄えのよいものではなく、またせっかく落とした脂肪もまた元に戻りやすくなります。しかし、ダイエットと筋トレを並行して行えば、苦労してつけた筋肉は維持しつつ、より多くの脂肪を燃やすことができます。
洋服がフィットする
ある研究で、人間は30台から40台の間に約10%の筋肉量が減少するという結果が出ました。さらには、時間の経過と共にその落ちた筋肉は脂肪に変わる可能性が高いということも分かっています。同じ重さの脂肪と筋肉を比較すると、脂肪は筋肉よりも約18%体積が大きいので、たとえ体重が変わらなくとも、当然ウエストサイズは大きくなります。
より多くのカロリーを消費する
筋トレをすると、ソファーに座ってテレビを見ていながらでも、より多くのカロリーを消費できるようになります。これは、筋トレの後の筋肉は、筋繊維を回復するためにエネルギーを必要とするからです。実際、ある研究では、胸・足・背中の三大筋肉を鍛えるトレーニングをした人は、トレーニング後39時間に渡って通常よりも代謝が高い状態だったという結果が出ました。またその場合は、筋トレをしていない人に比べ、燃焼した脂肪が多いことも分かりました。
また筋トレはそのトレーニング自体でも意外に多くのカロリー消費します。例えば、所要時間8分のあるサーキット式筋トレ(8種類)では、159~231kcalのカロリーを消費しますが、これは同じ8分間を時速16kmのペースでランニングして消費されるカロリーと同等です(※ランニング初心者の一般的な速度は時速6~8km)。
食生活が改善される
トレーニングは、脳がダイエット計画を忠実に実行することを助けてくれます。肥満した成人169人を対象にしたピッツバーグ大学の研究では、1週間に3時間のトレーニングプランを実行できなかった人は、彼らに割り当てられた1日1500kcalよりも多くのカロリーを摂っていました。逆に言うと、陰でこっそり食べていたスナックがトレーニングをサボらせたという見方もできます。研究者は、適切な食事とトレーニングを組み合わせることで、減量目標達成に向けてダイエットを続けるよう再認識させる効果があると述べています。
ストレスにうまく対処できる
筋トレをすると、プレッシャーのある状況下でも冷静でいられるようになります。ある研究では、体力の優れた人は体力の劣った人よりもストレスホルモンの分泌が少ないという結果が出ました。また別の研究では、筋肉量の多い人は少ない人よりも、ストレスがある状況で血圧がより早く通常に戻るという結果が出ています。
気分がよくなる
気分を落ち着かせてくれる運動はヨガだけではありません。ある研究では、週に3回のウエイトトレーニングを6ヶ月間した人は、気分や感情の状態を測定するテストで数値が劇的に改善されたという結果が出ました。
骨が強くなる
加齢と共に人間の骨量は減少し、骨粗しょう症による骨折のリスクが増加します。しかし、16週間筋トレをした人は、骨盤の骨密度と血中のオステオカルシン(骨粗鬆症マーカーとして使われる骨の非コラーゲン性タンパク質)の値が19%アップしたという研究結果があります。
より早く結果が出る
エアロビクスだけが有酸素運動ではありません。ある研究では、ウエイトを使ったサーキットトレーニングは、最大心拍数の60~70%程度のランニングをするよりも、1分間の心拍数を15回以上上げる効果があると報告されています。ウエイトを使ったサーキットトレーニングが心臓や心臓血管系に与えるメリットは非常に大きく、エアロビクスよりも高い効果があるので、時間の節約になります。
心臓がより健康になる
ミシガン大学の研究では、1週間に3回の全身筋トレを2ヶ月間した人は、最低血圧(拡張期血圧)が平均して8ポイント下がったという結果が出ました。最低血圧が8ポイント低下すると、脳卒中のリスクは40%、心臓病のリスクは15%低くなります。
仕事の生産性が上がる
筋トレすると給料が上がる可能性が高くなります(少なくとも上司からの信頼は高くなります)。会社員を対象にしたある研究では、筋トレをした日は筋トレをしない日に比べて生産性が15%高いという結果が出ました。つまり理論上は、筋トレをした日は通常9時間12分かかる仕事を8時間で終えることができるということになります。あるいは同じ9時間仕事するのであれば、より多くのことをこなすことができ、しかも感じるストレスはより少ないでしょう。
長生きできる
サウスカロライナ大学の研究で、全身筋トレをすると心臓血管系のガンや病気のリスクが下がることが分かりました。また別の研究では、体力が非常に優れた中高年は、大きな病気をすることなく85歳以上まで長生きする割合が高いということも報告されていますかっています
頭がよくなる
筋肉は体だけでなく脳も強化します。ブラジルの研究では、6ヶ月の筋トレをすると認識能力が高くなるという結果が出ました。具体的には、短期・長期両方の記憶力、論理的に話す能力、集中力が持続する時間、これら全てがアップしています。