NHKの「あさいち」等各種メディアで話題になっている「スーパー発芽大豆」をモニターさせていただきました。大豆が体によいものということは誰しも分かっていると思いますが、それが「”発芽“大豆」となったらこれはいかにも体に良さそうです。では果たして普通の大豆と「発芽大豆」は具体的にどう違うのか?味はどうなのか?その感想やいろいろ調べた結果をレポートしたいと思います。
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スーパー発芽大豆について
▲今回モニターしたのは「スーパー発芽大豆」ハーフサイズの50gです。パッケージの「蒸してあるからこのまま食べられる」という言葉が目を引きます。
▲原材料は「大豆(北海道産、遺伝子組み換えでない)、食塩(赤穂の天塩)、米酢」とあります。添加物は一切無しの超自然。これは素晴らしいですね。賞味期限は未開封で90日のようです。栄養成分については、「この量(50g)でたんぱく質7.9gは結構多そうだな」となんとなく思いましたが、他と比較してみないことにはよく分かりません。
発芽大豆と一般の大豆水煮との比較
▲そこで、スーパーで100円ちょっとで売っているフジッコの大豆水煮を買って比較してみることにしました。
▲こちらはフジッコの大豆水煮の裏面です。ちなみにこちらは大豆の固形量が155g(水分込みの総量で195g)。
固形量100g当たりの栄養成分表が記載されていますが、スーパー発芽大豆とは重さが違って分かりにくいので、それぞれ100g当たりの比較表を作ってみました。スーパー発芽大豆は100gのものも販売しているので、だいずデイズのWEBサイトに記載の成分表示を参照し、またフジッコのほうもフジッコのWEBサイトを参照して再確認しました。
スーパー発芽大豆(100g当たり) | フジッコの大豆水煮(100g当たり) | |
---|---|---|
原材料 | 大豆(北海道産、遺伝子組み換えでない)、食塩(赤穂の天塩)、米酢 | 大豆(遺伝子組換えでない)、デキストリン、食塩、塩化カルシウム |
エネルギー | 188kcal | 143kcal |
たんぱく質 | 15.7g | 12.5g |
脂質 | 9.7g | 6.9g |
糖質 | 5.9g | 4.1g |
食物繊維 | 7.3g | 7.2g |
ナトリウム | 159mg | 149mg |
食塩相当量 | 0.4g | 0.4g |
カルシウム | 88mg | 92mg |
イソフラボン | 190mg | 53mg |
葉酸 | 72μg | - |
ギャバ | 33mg | - |
発芽大豆が特に優れていると思われる栄養素を赤文字にしています。以下、比較から見えてくることについて詳しく述べていきたいと思います。
まず見て分かることは、スーパー発芽大豆のほうが全体的に栄養価が高いということです。どうやらこれは、
蒸すことで大豆本来の栄養価やうまみがぎゅっと凝縮されています
(商品パッケージ)
とのこと。蒸すという調理法には思った以上にメリットがあるようですね。また、フジッコの大豆のほうは「水煮」ですので、「煮る」=「茹でる」ことによって栄養分が流れ出てしまうという問題もあると思います。
たんぱく質の 15.7g(水煮大豆は12.5g)もなかなか優秀ですが、特に素晴らしいのが、イソフラボン、葉酸、ギャバの3つです。大豆と言えばイソフラボンが豊富なことで知られていますが、そのイソフラボンが、発芽大豆のほうは、フジッコの水煮大豆よりもさらに3.6倍も多いというのは凄いですね。
葉酸とギャバに至っては、フジッコの大豆には記載すらされていません。きっとほとんど含まれていないのでしょう(※だいずデイズのWEBサイトによれば、ゆでた大豆にも3mg程度は含まれているようです)。
ギャバについては、商品パッケージにこんなことが書かれていました。
発芽の力で、ストレス社会の味方”GABA”も増加しています。
(商品パッケージ)
ここで、発芽の効果についての話が出てきましたが、発芽については、strong>たんぱく質についても以下のような興味深い効果があります。
発芽の力で、たんぱく質がからだに吸収されやすい形(アミノ酸など)に分解されています。
(商品パッケージ)
これについては、今ひとつピンとこなかったのでもう少し調べてみました。そもそも「発芽の力」とは何なのでしょうか?世の中には「発芽玄米」や「スプラウト」などさまざまな発芽食品がありますが、発芽することによって、植物の内部ではどんな変化が起きるのでしょうか?すると、以下のような記述を見つけました。
小さな芽生えの中で起こっている出来事は、想像以上に多彩で劇的である。液胞加水分解酵素は、貯蔵器官のタンパク質やデンプンを全速力で分解し、成長部位に窒素源やエネルギー源として送り込む。
(https://www.jstage.jst.go.jp/)
これを読んで腑に落ちました。「発芽する」ということは、新しい生命を生み出すことなので、その生命を育てるために、栄養素を分解して、吸収されやすい形にする必要があるのですね。そして人間は、その吸収されやすい栄養素をいただいてしまうというわけです。
また、別の資料では、以下のような記述も見つけました。
食物の種子は、次の生命を誕生させるエネルギーを秘めています。植物は発芽して新芽になったときに成長力のピークを迎え、発芽時の新芽は、成長した状態(完成野菜)に比べ、はるかに多くのビタミンやミネラルを含んでいます。
(http://www.galilei.ne.jp/)
つまり、発芽することによって栄養素は「増える」且つ「分解される」ようです。そう考えると、スーパー発芽大豆の栄養素が、フジッコの水煮大豆よりも全体的に高かったのは、「蒸す」という調理法の効果の他に、発芽による効果もあったのではないかと推測できます。
では大豆の外見を比較してみます。
▲左側がスーパー発芽大豆、右側がフジッコの大豆です。こうして画像で見ると残念ながら違いがよく分からないのですが、肉眼で見たときには、発芽大豆のほうがやや赤みが強く見えました。まあ、画像では分からないくらいですので、普通の大豆の範囲内と考えてもらってもよいと思います。
▲こちらはスーパー発芽大豆のアップです。肝心の発芽については、正直なところ「あんまり発芽してないな」とは思いました。しかし、それについては、以下のようなコメントがありました。
大豆が発芽に向けて一番栄養を蓄えたところで成長をストップ。栄養が失われず、苦味もありません。
(だいずデイズ 公式WEBサイト)
どうやらただ芽が出ればよいというものでもないようです。
さて、そこでスーパー発芽大豆とフジッコの大豆を食べ比べてみました。
味の違いは歴然です!スーパー発芽大豆は甘い!断然甘いです。例えるなら、栗や芋のような甘さとホクホク感があります。そして後から旨味もやってきます。このまま単品で文句なく旨いので、間食やつまみにも最高です。これと比べると、申し訳ないですが、フジッコの大豆は味もそっけもないという感じ。
この味わいは嘘をつきません。この大豆は決定的に何かが違います。考えてみると、発芽によってたんぱく質がアミノ酸に分解されるということは、栄養素が吸収されやすくなるだけでなく、旨味がアップするということでもあります。それに加えて、蒸すという調理法との相乗効果で、このような旨さになっているのではないでしょうか。逆にフジッコの大豆水煮のほうは旨味が流れ出てしまっている気がします。
発芽大豆の食べ方・レシピ
▲食べ方ですが、述べたようにスーパー発芽大豆のほうはそのままで十分旨いのですが、パッケージで紹介されているように、まずサラダにトッピングしてみました。
▲もう一品、ミネストローネにもトッピングしてみました。パッケージには、「スープや煮物は仕上がりの直前に加えると豆の風味が引き立ちます」と書いてありますが、たしかに、この発芽大豆をグツグツ煮てしまっては旨み・甘みが逃げてしまってもったいないと思います。
いずれにしても大豆はクセがない食材なので、いろいろなレシピに応用できることは間違いありません。例えばクックパッドに出ているこんなレシピも発芽大豆の風味を生かせそうです。
香ばし大豆の❤梅鰹和え
大根とわかめと大豆のヘルシーサラダ
大豆とツナのサラダ✿人参ドレッシング
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もちろんそのまま食べても美味しいので、会社の引き出しに常備しておやつにするのもよいと思います。
まとめ
「スーパー発芽大豆」の特徴
- 発芽している
- 蒸してある
「発芽している」「蒸してある」それぞれのおかげでさまざまなメリットがあります。
「スーパー発芽大豆」が普通の大豆と比べて優れている点
- 断然美味しい(そのまま食べても旨い!)
- ほぼ全ての栄養価がアップしている(特にイソフラボン、葉酸、ギャバ)
- 栄養素が分解されているので吸収されやすい
イソフラボン、葉酸、ギャバそれぞれの効果・効能
- イソフラボン:女性ホルモン「エストロゲン」と似た働き。更年期障害や骨粗鬆症の予防効果
- 葉酸:ビタミンB群の一種。心臓病や貧血の予防の他、胎児のダウン症発生リスクを減らす効果
- ギャバ:ストレスを和らげる、血圧や血糖値を調整する効果
このようにいろいろ良いことがあるのですが、やっぱり「美味しい」というのが一番大きいのではないでしょうか。やっぱりどんなに体に良いものも、美味しくなくては長続きしないですからね。特にこの発芽大豆の甘みは、初めて食べる人にとっては衝撃的だと思います。
「スーパー発芽大豆」は、1パック¥216(100g)から購入可能で、3パック、10パックなどさまざまなセットがあります(もちろんまとめて買うほどお得です)。また、たまにお試しセットを販売していることもあります。「美味しく健康に」を考えている方は一度試してみてはいかがでしょうか?