美白への憧れとは?
“白肌は美しく見える” ― これは意外にも、世界から見ると日本人に多い執着心と言われています。
例えば、海外のスーパーモデルやハリウッドスターなどは、みんながみんな色白を求めているわけではありません。むしろ、肌の色は一人ひとりの個性やチャームポイントと見なされたり、もし背中や肩にシミがあれば、それだけリゾートバカンスで過ごしているという証と見なされたりもします。夏に限らず冬も、一年中美白でいたいという美白信仰は日本人特有のものとも言えるかもしれません。
美白化粧品って効果あるの?
そんな美白への憧れを叶えるのが美白化粧品。しかし「美白化粧品って効果があるの?」と疑問に感じている人も多いようです。
厚生労働省が認めている美白の有効成分には9種類あります。ビタミンC・プラセンタエキス・アルブチン・ルシノール・リノール酸S・エラグ酸・トラネキサム酸・カモミラET・t-シクロアミノ酸誘導体です。これらが含まれている美白化粧品であれば、多少なりとも効果はあると考えてよいでしょう。
ただし、一つ注意点があります。上のような美白成分はシミやソバカスの原因であるメラニンに対して効果を発揮しますが、実は肌にはメラニン以外にも、血液やカロテノイドなどいろいろな色素があります。よって完璧な美白は難しい上に、紫外線の積み重ねによってできるシミに対しては一年中ケアが必要です。美白化粧品の効果が現れるまでにはそれなりの時間がかかるということは頭に置いておいたほうがおいたほうがよいでしょう。
美白化粧品の選び方~特に効果の高い有効成分とは?
色々な美白化粧品が出ていますが、一番オススメのものはどれでしょうか?結論としては、個人差がありますので、どれが効くかは人によって異なります。それぞれの特徴を調べて、まずは試してみなければ分からないでしょう。
毎年どんどん新しいものが出る美白化粧品ですが、実はその中身自体は数年ごとにしか変わりません。その理由は、新成分を研究して商品化するのは時間と費用がかかる上に、認可を受けるのは難しいということ。たいていは、すでに認可されている上の9つの成分の中から数種類を配合したものが新しい美白剤として販売されています。
そんな中、医学的に特に高い評価を受けている有効成分は、ビタミンC誘導体、カモミラ、甘草エキスの3つです。次から次に出される新作や流行りものを選ぶよりも、これらの成分を多く含んでいる商品を長く使い続けた方が未来の美肌につながるでしょう。
ドクターズコスメのメリット・デメリット
美白化粧品の選び方の一つとして「ドクターズコスメ」を選ぶという人もいるかと思います。「ドクターズコスメ」とは医者が考案した化粧品のこと。美白成分が含まれているドクターズコスメは、「効きやすい」「安心」というイメージから信頼性が高いと言われています。
ドクターズコスメの流行りは美容皮膚科の増加が関係しています。肌の悩みを抱えた人にとって、肌トラブルを招きかねない化粧品選びは大変なもの。美容皮膚科では、そういった患者さんを美肌へと変えていくために、肌の悩みに合わせた化粧品を提案しています。そのため、オリジナルの化粧品ブランドが美容皮膚科のステータスになるのです。
また、美容皮膚科では、実際に皮膚科医が診療しながら、シミに効きそうな美白成分の高濃度の配合を発案することもできます。つまり、日々の診療がより優れた化粧品開発の研究にもなっているということですね。ただし、肌質が合う人のみが使用する化粧品になりますので、少量生産になることが多く、比較的割高になってしまうことが多いのがデメリットと言えるでしょう。
美白だけじゃない!見た目年齢を若くするためのコツとは?
日本人は細かいことを気にする気質がありますから、シミなどの肌トラブルがあるとそれに執着してしまう傾向があります。しかし、見た目年齢は美白だけで決まるわけではありません。むしろ、立ち振る舞いや表情など、その人の全体からにじみ出る雰囲気が大きく影響すると言われています。
例えば、若くて色白でツヤツヤお肌の女優さんでも、暗くていつも不満を抱いているようなブスッとした顔では魅力を感じません。逆に、年齢を重ねても笑顔が素敵で歩き方がはつらつとしている女優さんの方が、年齢を感じさせない魅力を感じるでしょう。
美白はあくまでも見た目年齢を決める一つの要素。外見も中身も若々しく健やかでいるために、健康的な生活の積み重ねを大事にしていきたいですね。