アロマテラピーという言葉もすっかり一般的になりました。植物が持つ自然の芳香は、日々の暮らしのストレスを和らげ、リラックスさせてくれる効果があります。エッセンシャルオイルは、ボディーマッサージや入浴剤に使うなどさまざまな活用法がありますが、スキンケアに使うのもおすすめです。疲れた肌を回復させるだけでなく、香り豊かなひとときが疲れた心も癒してくれるでしょう。ここでは、スキンケアでアロマを使う方法についてご紹介します。
目次
スキンタイプ別 おすすめのオイルとは?
スキンケアに使うことができるエッセンシャルオイルの種類はたくさんあります。好きな香りで選ぶのもよいですが、肌に直接つけるものですので、自分の肌に合うかどうかについてはよく確認しましょう。
普通肌タイプ
- キャリアオイル
肌に使用できるキャリアオイルなら、ほとんどすべてのものを使うことができます - エッセンシャルオイル
オイルラベンダー・ローズ・カモマイル・イランイラン・ネロリ
乾燥肌タイプ
- キャリアオイル
ローズヒップ・月見草・ピーチカーネル・アロエベラ・アーモンド・小麦胚芽 - エッセンシャルオイル
ラベンダー・ローズ・カモマイル・イランイラン・ネロリ・パチュリー・ローズウッド・ベンゾイン・サンダルウッド・スウィートオレンジ(*1)
脂肪肌タイプ
- キャリアオイル
グレープシード - エッセンシャルオイル
ラベンダー・イランイラン・パチュリー・ベルガモット(*1)・サイプレス・ローズマリー(*2)・レモン(*1)
敏感肌タイプ
- キャリアオイル
ローズヒップ・月見草 - エッセンシャルオイル
ローズ・カモマイル・ネロリ・ローズウッド
使用上の注意点
*1:スウィートオレンジやレモン、ベルガモットの柑橘系は光感作用があるため、肌につけた後4時間は日光を避けましょう
*2:ローズマリーはやや刺激性があるため、少なめに加減して使ってください
アロマローションとは?
アロマのビギナーの方にもおすすめなのが、エッセンシャルオイルをミネラルウォーターなどで薄めて作る「アロマローション」です。毛穴を引き締めたり、保湿したりと、比較的どんな肌の人でも使うことができます。優しい芳香が心地よく、習慣にしたくなる人も多いでしょう。市販品もありますが、簡単に手作りできますので、是非トライしてみてください。
アロマローションの作り方とは?
- 材料
無水エタノール5㎖・グリセリン5㎖・精製水またはミネラルウォーター20~30㎖ - 作り方
材料をすべてガラスのビンに入れて、好みのエッセンシャルオイルを6滴入れ、よく混ぜ合わせる。基本の濃度は1%です
スキンタイプ別 おすすめのブレンドオイルとは?
アロマローションのエッセンシャルオイルは1種類でも作ることができますが、2~3種類を組み合わせるといっそう効果が高まります。自分の肌に合うものの中から、好みのものを組み合わせてみてください。
普通肌タイプ
ラベンダー・ゼラニウム・ジャスミン・ローズ・ネロリ・イランイラン
乾燥肌タイプ
カモマイル・ローズ・ネロリ・ローズウッド・マンダリン(*)
脂肪肌タイプ
カモマイル・ローズ・ジャスミン・ネロリ・ゼラニウム・サンダルウッド
敏感肌タイプ
ゼラニウム・ベルガモット(*)・ジュニパー・サイプレス・フェンネル
使用上の注意点
*:マンダリンやベルガモットなどの柑橘系エッセンシャルオイルは光感作用があるため、付けた後日光を浴びると肌が傷つきます。外出前にアロマローションをつけることは避けましょう。
フェイシャルオイルとは?
フェイシャルオイルとは、その名の通り、肌の乾燥やくすみが気になる人におすすめの、顔専用美容オイルです。一般的にはキャリアオイルにエッセンシャルオイルを加えたものを指します。
フェイシャルオイルの作り方とは?
普通肌の場合、基本濃度は1%です。キャリアオイル20㎖に対して、エッセンシャルオイル4滴(1滴=約0.05㎖)を加えます。できあがったオイルは必ず2週間以内に使いきってください。
フェイシャルオイルの使い方とは?
- キャリアオイルでクレンジングする
- 石けんで洗顔する
- 化粧水で肌を整える
- フェイシャルオイルで肌を潤す
マッサージオイルとは?
マッサージオイルも、キャリアオイルにエッセンシャルオイルを加えたものです。マッサージ前には手をよく温めて、オイルを手のひらで伸ばしてから顔にぬります。普段のお手入れよりも、時間をゆっくりかけて行いましょう。
マッサージオイルの作り方とは?
顔用のマッサージオイルの基本濃度は1~3%です。キャリアオイル20㎖に対して、エッセンシャルオイル4~12滴を加えます(濃度1%は4滴、2%は8滴。3%は12滴)。初めてマッサージする人や肌が敏感な人は、!%かさらに薄めから始めることをおすすめします。
マッサージオイルの使い方とは?
- 洗顔後、顔全体にマッサージオイルを広げる
- 額⇒目のまわり⇒頬⇒あご⇒耳のまわり の順にマッサージする
- 目と眉のまわりは優しく流れるようになで、こめかみは軽く押さえる
- 鼻の側面・小鼻・口のまわりは囲むようになでる。コツはそれぞれ顔の中心から外側に向かって優しくさすります
まとめ
お気に入りの香りに包まれながら、オイルの薬理効果で肌がしっとりなめらかになります。ただしオイルの選び方や使い方を間違えると、かえって肌トラブルを悪化させるおそれもありますので、十分気を付けてください。