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    Categories: 運動

トレーニング前にしてはいけない5つのこと

音楽プレーヤーのプレイリストを準備する、お気に入りのトレーニングウェアを着る、ウォーミングアップをする…気合を入れてトレーニングする前にそれぞれやるべきことがあるでしょう。しかし、トレーニング前に決してやってはいけないことがあるのをご存知でしょうか?気を付けないと、トレーニングの効果が上がらないどころか、下手をすると怪我や病気の危険性すらあります。以下のことに注意して、あなたのトレーニングをより安全で効果の高いものにしてください。

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「一杯だけなら」とアルコールを飲む

「トレーニング前にアルコールを飲むことは、たとえほんの少しでもおすすめできません。影響の大きさには個人差がありますが、いずれにしても、眠気、脱水状態、血管収縮、何らかの運動機能障害、その他トレーニングをする上で好ましくないさまざまな影響が起きる可能性があります」(パーソナルトレーナー・マイク・ドナバニック氏)。さらに悪いケースも考えられます。「たった一杯のアルコールを飲むだけでも、肝臓がアルコールを分解するために血糖値が低下します。低血糖の状態で運動すると、震えや脱力感が起きたり、ひいてはそれが大きな怪我につながることがあります」(『Lean Habits for Lifelong Weight Loss』著者・ジョージィ・フィアー氏)

水をガブ飲みする

トレーニングの一時間前くらいになって「そう言えば今日はほとんど水を飲んでない」と慌てて水を流し込んだ経験はありませんか?もちろん運動前の水分補給は必要ですが、水を飲み過ぎると逆効果になります。「人間の腎臓は一時間で約1Lの水を処理できます。つまりそれ以上の量の水を飲むと、場合によっては低ナトリウム血症になる恐れがあります。低ナトリウム血症とは、血液が薄くなってナトリウムイオンの濃度が下がった状態のことで、エネルギーの欠乏、力が入らない、筋肉がけいれんするなどの症状を招きます。いずれもトレーニングする上では好ましくないどころか、重度の場合は全身のけいれんやこん睡状態を引き起こすこともあり非常に危険です」(フィアー氏)

「1Lも水は飲まないので自分は平気だ」と思っている方もいるでしょう。しかしフィアー氏は、トレーニング前に飲む水は、1Lと言わずコップ2~3杯程度以内、しかも2~3時間前までに飲み終えることを推奨しています。「もし水で胃が膨れた状態で強い負荷の運動、例えば短距離ダッシュ、ジャンプ、インバージョン(逆さぶら下がり)等をした場合、胃の中で水がたぷたぷと動いて気分が悪くなるでしょう。ひどい場合はけいれん、頭痛、嘔吐などを催すこともあります」(フィアー氏)

辛いものをたくさん食べる

トレーニング前のエスニック料理ブッフェは避けるのが懸命です。「運動前に大量のスパイシーなものを食べることはおすすめできません。トレーニング中に膨れた胃の中で刺激物が動き回り、胃酸が食道を荒らして、胸やけや胃・食道の逆流が起きる恐れがあります。気分が悪くて十分に追い込んだトレーニングができず、早く家に帰りたくなるかもしれません」(フィアー氏)。

問題はそればかりででありません。辛いものに限らず食べ物が胃にたっぷり入った状態で運動すると、けいれんや運動機能の低下を引き起こすことがあります。「体が食べ物を消化しているうちにトレーニングを始めると、体は血液を胃と筋肉の両方に分配しようとします。そうなると筋肉に十分な血液が行き渡らないことになります」(ドナバニック氏)。特にこれから強い負荷のトレーニングをしようとしている方は、肉、卵、とうもろこしなど1~2時間では消化が難しい食べ物は食べるべきではありません。トレーニング前に食べる食事としては、消化がよく短時間でエネルギーに変わる果物や炭水化物がおすすめです。

激しいセックスをする

「パートナーと盛り上がっている時期でも、セックスは準備運動としてはおすすめできません。一つはエネルギーを使いすぎるということ。もう一つは、女性の場合セックスをすると、オキシトシンと呼ばれる安らぎや癒しのホルモンが分泌されます。この直後に厳しく自分を追い込むトレーニングは難しいです」(ドナバニック氏)

筋を伸ばすストレッチをする

トレーニング前にいわゆる静的ストレッチ(例えば脚裏の筋を伸ばして静止するようなもの)をするのは逆効果です。「トレーニング中、筋肉はなるべく強く収縮しようとします。よってトレーニング前に筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉が本来しようとする働きを妨げてしまいます」(ドナバニック氏)。スポーツ科学誌『The Journal of Strength and Conditioning Research』に掲載された研究では、静的ストレッチをしてからスクワットをした人は、動的ストレッチ(屈伸運動など関節を動かしながら行うストレッチ)をした人に比べて、最大筋力が8.36%、下半身の安定性が22.68%低下することが報告されています。

この記事はアメリカのサイトhttp://www.womenshealthmag.comの記事を「健康&ダイエットNAVI」が日本向けに編集したものです。
健康&ダイエットNAVI 管理人 :健康診断で脂肪肝を指摘されたことを機にダイエットを決意。さまざまな文献を読み健康的なダイエットを研究。糖質制限、有酸素運動(ボクシング)、筋トレ等の実践により、1年間で約17kg減、体脂肪11%減のダイエットに成功しました(管理人のダイエット体験談はこちら)。このサイトでは、ダイエットや健康に関するさまざまな有益な情報をご紹介しています。