2016年2月9日(火)にNHK Eテレ1で放送された「オトナヘノベル『めざせ美ボディー ダイエット大作戦』」で、やしろ優やその他芸能人がダイエットについて語っていました。非常にためになる内容でしたが、やや説明が不足しているとところもありましたので、補足しつつ、その内容をご紹介したいと思います。
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番組はここから「ダイエット 食べるならどっち!?」というクイズコーナーになります。皆さんも一緒にやってみましょう。
ガムとアメ、どちらがヘルシー?
▲第1問:ダイエット中の間食、食べるならどっち?
A.ガム B.アメ
▲正解はAのガムです。理由の一つは、噛むことによって満腹中枢が刺激されるということ。もう一つは、噛むことによってヒスタミンという物質が分泌され、脂肪分解や食欲抑制に効果があるということが挙げられます。
また、当サイトで紹介している「間食のカロリーと糖質の一覧表」を見ても、ガムはカロリー・糖質共に飴よりも低く、またお菓子類全体の中で見ても低いので、その意味でも比較的ダイエットに向いた間食だと言えます。
甘いものは食前・食後、どっちがいい?
▲第2問:ダイエットに向いている食べ方はどっち?
A.食前のチョコとコーヒー B.食後のチョコとコーヒー (※チョコはどちらも1~2粒)
▲正解はAの食前のチョコとコーヒーです。これは「食後のデザート」というイメージから誤解していた方も多いのではないでしょうか?
その理由は、血糖値が最も下がっている食前にチョコを食べることによって、血糖値が急上昇します。それによって満腹中枢が刺激され、食欲の抑制につながるからです。ただし、目安は1~2粒だということをお忘れなく。食べ過ぎてはもちろんその糖質が脂肪に変わりますし、満腹感を感じすぎて本来食べるべき食事を食べられなくなっては、栄養バランスが偏り、ダイエットにも逆効果です。もちろん、チョコなど食べずに食欲を抑えることができるなら、チョコは食べないにこしたことはありません。
また、コーヒーに含まれているカフェインにも食欲を抑制する働きがあります。食事の15分以上前に飲むと効果的とのこと。
では、なぜ「食後のデザート」がいけないのでしょうか?番組では触れられていませんでしたが、これは、食後は大方満腹になり血糖値も上がりきっていて、そこでさらに追い打ちをかけるように食べる甘いものは、脂肪に変わりやすいからだと言われています。
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また、上の関連記事では、おやつを食べるなら食事と食事の間が望ましいと紹介しています。番組で言っている「食前」という説とは食い違ってきますが、これはおそらく「チョコ1~2粒」よりももっとがっつりと食べるなら、ということなのでしょう。いずれにしても、食後に甘いものは食べてはいけないということは共通しています。
むくみ解消によい食べ物とは?
▲第3問:むくみが気になるときに食べるならどっち?
A.わかめスープ B.卵スープ
▲正解はAのわかめスープです(一応)。わかめに豊富に含まれるカリウムには、むくみの原因となる塩分を排出する効果があるからです。カリウムは、納豆、バナナ、シソなどにも豊富に含まれています。
しかし、あながち卵のカリウムが少ないということもありません。たしかに一般的にわかめのカリウム含有量は多いとされていますが、よく見られる「○○含有量一覧」は、100g当たりの含有量を記載しているので、現実的に普通に1回の食事で食べる量当たりで比較するとまた話が変わってくる場合が多いです。こちらのサイトによれば、カリウム含有量は以下のようになっています。
- 素干しわかめ(1食分2g)
- カリウム104mg
- カットわかめ(1食分1g)
- カリウム4mg
- 塩蔵わかめ(1食分1g)
- カリウム1mg
- 卵(1個50g)
- カリウム65mg
わかめの種類によっては、現実的には卵のほうがずっとカリウムを多く摂れる場合があることが分かると思います。わかめと卵を比べるのはいい問題ではありませんね。また、いっそのこと「わかめ+卵スープ」(※わかめは素干しわかめ)にしてしまえば、むくみ解消にはより一層効果的です。もちろん塩分は控えめに!
食事の人数とカロリー消費の関係とは?
▲第4問:カロリーを消費しやすい食べ方はどっち?
A.一人で黙々と食べる B.みんなでワイワイ食べる
▲正解はBのみんなでワイワイ食べるです。しかし、理由の説明がどうにも分かりにくかったので、補足しておきたいと思います。
これは専門用語で言う「DIT(食事誘発性熱産生)」に関係しています。DITとは、食事をしたことによって増加する代謝(カロリー消費)のことで、楽しく会話しながら食事をすると、交感神経が刺激され、DITが上がることが分かっています。他にも「温かいもの」や「たんぱく質」を食べることでDITは上がると言われています。
また、一人で黙々と食べると早食いになりがちで血糖値も上がりやすく、また食べ過ぎてしまう恐れがあるという理由もあります。ゆっくりとよく噛んで食べたほうが、いろいろな意味でダイエットによいことは第一問でもご紹介した通りです。
ただし、これはあくまでも同じものを同じ量食べて比較した場合の話。みんなでワイワイと楽しく食べて、食べ過ぎてしまったら意味がないのでご注意ください。また、いつも大勢で食事するわけではないので、一人で食事するときも、なるべくゆっくり噛んで食べるように心がけましょう。
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