日々いろいろなダイエット方法が紹介されています。効果があるものあれば、誰かが長い時間かけて試して、効果がないと分かるものあります。失敗者にとっては大変お気の毒なことですが、我々はそんな失敗から多くのことを学ぶことができます。以下の教訓を参考に、ダイエットで失敗することのないよう、あなたに合った健康的なダイエット方法を見つけてください。
マスタークレンズでは健康にならない
「今思い返しても、マスタークレンズはゾッとします。『続ければきっと結果が出るだろう』と思って40日間続けました。最初のうちは確かに体重は落ちました。しかし20日くらい経った頃、ピタリと停滞してその後全く落ちなくなりました。口にしていたのは主に、水、カイエンペッパー、レモンジュース、メープルシロップで、体にエネルギーがなくなって干からびたようなような感覚になり、鬱気味にもなりました。そしてついには、暗い影のようなものにつきまとわれる幻覚まで見るようになってしまいました。本当に怖かったです。その上、当時は頭が働かなくて、ものを全く記憶できませんでした」
「こんな肉体的・精神的な恐怖は落とした体重の割に合いません。結局体重は戻りました。やっぱり、運動して体に良いものを食べるのが健全で、何かと言い訳をつけながらおやつをちょこっとつまむくらいでちょうどいいと思います。体重は体に異常をきたしてまで落とすものではありません!」(アントニア・ドナートさん・27歳)
全ての炭水化物が敵ではない
「結婚式までに痩せようと思ってダイエットに励んでいたとき、目標体重を達成するには低糖質ダイエットがいいと思いました。果物と野菜はたくさん食べましたが、ジャガイモなどのでんぷん質のものは避けました。パン、パスタ、クラッカーなどはもってのほかです。何日かすると、ひどく体がだるくなって、いつもジムでするトレーニングメニューをこなすことができなくなりました。そしてまた何日かすると、ジムに行くこともできなくなりました。たぶんそれまで使っていたカロリーがなくなっていたんだと思います」
「体重は何キロか落ちましたが、それはほとんど体の水分の重さです。結局耐えきれずパンを一切れ食べたら、体重はすぐに元に戻りました。そんなこんながあって結局、精製した炭水化物の代わりに全粒穀物のパンやパスタを食べて、クッキーやクラッカーはなるべく食べない、というくらいの無理のないダイエットに切り替えました。もう今はトレーニングするのにエネルギー切れになることも、だるくなることもありません。ほんの少しずつですが着実に本当の体重が落ちてきています」(シェイラ・レイさん・23歳)
ジュースは食事の代わりにならない
「ドキュメンタリー映画『Fat, Sick & Nearly Dead』(邦題『デブで病気で死にそう』)を観て、ジュースダイエットをしようと思いました。映画を見終えるとすぐに本格的なジューサーを注文して、野菜と果物を2万円分くらい購入。食べ物は全部カット、効果が高そうなのでカフェインも口にしないと心に決めました。朝のジュースを飲んだら美味しくて、美しい自分を思い描いたのですが、昼のジュースはケールで、これがまずいのなんの!ジュース以外何も口にしていないので、次第にお腹がすいて死にそうになり、夕食時には『こんなのやってられない!』って友達に電話して、気付いたらメキシコ料理屋でマルガリータを飲んでいました。ジュースは食事じゃないと痛感。それと、誰がどれだけ体に良いと言おうが、もうケールは飲みません!」(キャリー・ドーリングさん・30歳)
グルテンフリーダイエットは万人向けではない
「友達の中にセリアック病の子が何人かいて、みんなグルテンフリーダイエットがいいって力説していたんです。グルテンをカットすると、体調がよくなって力が湧いてきて体重もすごく落ちるって。それで私もいいなと思ってやってみたのですが、今まで味わったことがない苦労を味わいました。まずグルテンフリーのパスタやパンがすごく高いのでそれが大変。それとグルテン入りの食べ物を避けるのがそれにも増して大変。薬とか醤油にまでグルテンが入っているって知ってましたか?もういろんなものに入っているんですよ」
「このダイエットのおかげで、数ヶ月で数キロ痩せたんですが、どうも力がなくなったように感じたので、医者に行ってみてもらったんです。そうしたら、貧血で特に鉄分とビタミンBが足りていないということが分かりました。グルテンが入った食べ物には鉄分とビタミンBが豊富に含まれているものが多いらしくて、それを避けていたからのようです。そのお医者さんは親身に話を聞いてくれて、私がグルテンフリーダイエットしようと思ったきっかけを話したら、グルテンフリーダイエットは本当にグルテン不耐症の人しかやるべきではないと言われました」(ジョージア・スミスさん・34歳)
ダイエットが行き詰まるとドカ食い
「今まで、3日間スープを飲むとかツナだけ食べるとか、いろんなお手軽ダイエットを試しましたが、いつも満たされない気持ちになりました。これしか食べない飲まない的なダイエットは、欲求不満で慢性的な空腹感を引き起こす気がします。結局遅かれ早かれ反動でドカ食いして終わりです。実際体重を減らしたこともないですし、ダイエット中に健康的になっているという感覚になったことすらありませんでした。腹ぺこを抱えるダイエットは絶対長続きしないと思います」(ナターシャ・サトルさん・29歳)
減量してからが勝負
「私が今までリバウンドした体重の振れ幅を合計したら、のべ200キロにはなるんじゃないでしょうか。例えばウェイトウォッチャーズとか、細かくカロリー計算するダイエットで成功したこともあるのですが、長続きしませんでした。いつも体重を落とすと『できるじゃん!』と思うのですが、そういうものじゃないんです。本当に大変なのは目標を達成した後だと思います」(ジェシー・マクフェール・ラムゼイさん・40歳)
特別な道具は不要
「栄養素別に色とりどりのサイズが違うタッパに料理を詰めて、それを順繰り食べるというダイエットを試しました。ポイントは、食事の量がコントロールできて且つバランスが取れているということです。でも、それに合うように食事を作るのが本当に難しくて閉口しました。メーカーにいろいろ問い合わせてみましたが、彼らが言うのは『食事の量をコントロールするのが重要で、食事はゆとりを持って準備すればいい』ということ。でもそんなことなら、別に色つきのタッパはいらないですよね」(ブレイク・スタッフェルさん・29歳)