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    Categories: 食事

【ホッと温まる】日本茶の美味しい淹れ方とは?

「渋みのきいたお茶が好き」「とろりと甘みを感じるお茶が好き」など、お茶の好みは人によって異なります。また、体調や気分、季節によっても、美味しいと感じるお茶には違いがあるでしょう。例えば、多くの場合、疲れているときは濃厚な味、暑い季節は旨味を抑えた軽めのお茶の方が美味しく感じるものです。お茶の味は、淹れ方によって大きく差が出てきます。また、美味しいお茶の淹れ方は茶葉の種類によっても異なります。ここでは、お茶の美味しい淹れ方をご紹介しますので、是非参考にしてください。

美味しいお茶は温度で決まる

お茶には味を決める3つの主成分、「カテキン=渋味」「テアニン=旨味」「カフェイン=苦味」があります。これら3つの成分の浸出具合を左右するのがお湯の温度です。お湯の温度が高い時は渋味とや苦味がたくさん浸出され、またお湯の温度に関わらず、浸出時間が長い時は旨味が引き出されます。

例えば、「頭をスッキリさせたい」「試験勉強に集中したい」「香りを楽しみたい」という時は、高温で短時間でいれると、渋味やカフェインが引き出されたお茶を飲むことができます。一方「渋いお茶は苦手」という人は、ぬるいお湯で時間をかけて入れると、渋味は抑えつつ、旨味のあるお茶を楽しむことができるでしょう。

カルキ臭を抜いたお湯を使う

水には軟水と硬水があり、カルシウムやマグネシウムなどミネラルの含有量が異なります。ミネラルが少ないのは軟水、多いのは硬水ですが、お茶に合うのは軟水と言われています。もっとも、そもそも日本の水道水は軟水で、日本製のミネラルウォーターもほとんどが軟水です。日本の水が、同じ土壌で作られたお茶に合うのは当然かもしれません。

ただし、水道水は塩素消毒されていますので、美味しいお茶をいれるには塩素(カルキ)臭を抜くことが必要です。ポイントは2つ、沸かす前に1~2時間くみ置きすることと、やかんの蓋を外して十分沸騰させることです。また、やかんは塩素を除去する効果がある鉄瓶を使うとさらに効果的で、水を浄化する働きのあるを入れるのも有効です。

種類別:お茶を美味しく入れる方法とは?

煎茶


緑茶の中で、最も馴染み深く多くの人に親しまれているのが煎茶。お湯の温度でさまざまな味のバリエーションを楽しむことができます。食前など、甘くやさしい味が飲みたい時は、旨味をじっくり味わえるぬるめのお湯で入れます。朝の目覚めに爽やかな味わいが欲しい時は、旨味と渋味のバランスが良い、やや高めのお湯でいただきましょう。また、勉強や仕事の合間などシャキッとリフレッシュしたい時や、食後にさっぱりしたい時には、渋味が効く高温で入れるのがおすすめです。
一人分の目安:茶葉の量2g、お湯の温度70℃、お湯の量70ml、浸出時間1分

玉露


玉露は煎茶の一種ですが、直射日光を遮って育てられるのが一般的な煎茶との大きな違いです。煎茶と比べるとより緑色が濃く、旨味のもとであるテアニンもより豊富に含まれています。おすすめのお湯の温度は50℃くらいの低温で、濃厚な旨味と甘味を味わうことができるでしょう。玉露の醍醐味の一つは、一煎ごとに変わる味を楽しめるということ。少量を少しづつ飲み、三煎から四煎まで独特の味わいを引き出すことができます。また、茶がらも柔らかいため、だし醤油などかけて美味しく食べることができます。
一人分の目安:茶葉の量5g、お湯の温度50℃、お湯の量35ml、浸出時間2分

ほうじ茶・京番茶


ほうじ茶とは煎茶や番茶を炒って仕上げたお茶。独特の香ばしい香りが魅力です。苦味が少なく、さっぱりとした口あたりのため、「1日何回でも飲みたくなる」という人もいるでしょう。カフェインの含有量が少ないため、子供や胃が弱い人や高齢の人が飲むのにも向いています。熱々の高温のお湯で一気に淹れると、香りを強く引き出すことができます。尚、京番茶は、ほうじ茶と似た製法で作られていますが、こちらは茶葉を揉んでいないという違いがあります。味や香りをよく出すためには、煮出した方が良いでしょう。
一人分の目安:茶葉の量3g、お湯の温度100℃、お湯の量100ml、浸出時間1分

抹茶


抹茶は、玉露と同じ栽培方法で作られており、特に旨味と甘味を感じることができるお茶です。茶葉の成分に食物繊維ビタミンCが豊富に含まれているため、最近はその健康効果にも注目されています。「抹茶を入れるのは難しい」と考える人も多いようですが、薄茶であれば、茶筅と大きめの器を使って家庭でも気軽に入れることができます。抹茶をたてるときのポイントは2つ。漉す時にダマにならないようにすることと、お湯を注いだ後、茶筅で手早く混ぜることです。きめ細やかな泡がふわっとふくらむ抹茶を飲むと、不思議と気持ちも落ち着いてきます。
一人分の目安:茶葉の量2g、お湯の温度70℃、お湯の量60ml、浸出時間なし

まとめ

日本茶は、ヨーロッパやアメリカでもヘルシードリンクして人気です。実際、日本茶にはがん予防疲労回復整腸作用食中毒の予防美肌ダイエット虫歯や口臭の予防など、さまざまな効能があります。効能のことはともかくとしても、温もりが恋しい寒い季節は、熱いお茶をいただくだけでホッとするもの。いろいろな日本茶を楽しんで、自分好みのお茶を見つけてみてください。

参考文献:「お茶の愉楽 日本茶」/監修者 高宇 政光/発行所 株式会社 池田書店

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健康&ダイエットNAVI 管理人 :健康診断で脂肪肝を指摘されたことを機にダイエットを決意。さまざまな文献を読み健康的なダイエットを研究。糖質制限、有酸素運動(ボクシング)、筋トレ等の実践により、1年間で約17kg減、体脂肪11%減のダイエットに成功しました(管理人のダイエット体験談はこちら)。このサイトでは、ダイエットや健康に関するさまざまな有益な情報をご紹介しています。