健康茶の人気!意外にも冷めやすい理由とは?
新しいものが出るとブームになり在庫切れになるほど人気があるさまざまな健康茶。しかし、新商品が出ると以前のものはほとんど売れなくなるそうです。これは、日本人が単に飽きっぽいということもあるかもしれませんが、健康増進の効果が出ない、またはそのお茶が体に合わないということも理由かもしれません。
例えば、よく耳にする茶カテキンやウーロン茶ポリフェノールなど、体に良いと言われる有効成分があります。あるいは肝臓に効くとか花粉症に効くと言われるお茶もあります。しかし、ひとりひとりの体質や症状に合ったものを選ばなければ、効果も出なかったり逆に副作用が出ることさえあります。お茶には確かに何らかの薬効はありますが、人体の特定の器官や症状を治す働きはありません。中にはある症状が治る人もいますが、すべての人が治るわけではないということを覚えておきましょう。
定評のある緑茶!実は体を冷やす!?
そんなさまざまな健康茶の中でも、やはり日本人に最も馴染み深いのは緑茶。緑茶は一つの嗜好品ではありますが、利尿作用によって体内の毒素の排泄を促す、脂肪燃焼効果があるなどさまざまな薬効があります。最近は健康に高い関心のある海外セレブの間でも人気になっているそうです。
しかし一方で、緑茶には実は体を冷やす作用があります。熱い緑茶を飲んだとき体は温まったように感じますが、それは熱湯の効果による一時的なもの。体内に入った緑茶は体を冷やす作用がありますので、足腰の冷えや下痢、食欲不振をひどくしてしまうでしょう。そのため、お年寄りや幼い子どもには実は不向きな飲み物なのです。
そこで、体を温めるためには、温めた麦茶やゆっくり体を温める作用のある紅茶の方がオススメです。また、緑茶は胃への刺激が強く胃壁を傷つけることもありますので、特に小学生以下のお子さんは、緑茶ではなく白湯を飲むのがよいでしょう。
緑茶を活用!効能が合う年齢層とは?
便秘や不眠、ニキビなどの皮膚のトラブルに悩んでいませんか?これは尿と一緒に排泄されるはずの毒が体内に溜まって体の表面に表れている症状です。特に、ニキビは中学生から高校生の成長期の子どもによく見られる症状ですから、清涼飲料水やカフェ・オレなどよりも緑茶を選んでみてはいかがでしょうか。
緑茶には、頭や目をスッキリさせる強い作用や、ビタミンCやビタミンEなどの栄養もありますし、風邪予防の効果もありますので、その意味でも勉強中の中高生にはオススメです。ただし、成長期であっても虚弱体質や貧血気味だったり、寒い季節などは、体を冷やす緑茶は控えた方が良いでしょう。
緑茶の欠点!ドリンクでは薬効が半減!?
強い抗酸化力のある緑茶にはさまざまな薬効があります。がん予防、免疫力向上、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの予防、ダイエットや美肌効果などといったものです。
しかし、緑茶に含まれている成分には水に溶けないものと溶けるものがあることをご存知でしょうか。カテキンやビタミンC、カフェインやアミノ酸、糖質などは水に溶けますが、ビタミンEやベーターカロチン、食物繊維やミネラル、葉力素や一部のカテキンは水に溶けません。つまり、熱湯を注いで緑茶を飲んでも、水に溶けない成分は体内に吸収されずにいるため、薬効は半減しているのですね。
薬効を100%吸収!緑茶を食べる方法とは?
そこで、緑茶は茶葉ごと食べてしまいましょう。もちろんそのままでは食べにくいですから、すり鉢とすりこぎですったり、ミキサーを使ったり粗挽き器で挽いたりして、抹茶のように細かくしてみましょう。ただしあまり細かく砕くと苦みが出ますので、1~2ミリの粗挽きが良いです。農薬や葉の硬さや苦みなどを考えると、上級な煎茶の一番茶が良いですね。
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緑茶を食べる?!緑茶を料理に使う方法とは?
意外に思うかもしれませんが、細かくした茶葉はさまざまな形で料理に活用することができます。例えば、炊き込みご飯やチャーハンに混ぜたり、白ご飯やおむすびにかけたりできます。天ぷらやフライの衣に混ぜたり、焼きたて揚げたての肉や揚げものまぶすこともできるでしょう。納豆やサラダ、酢の物や大根おろしに混ぜたり、焼き魚や漬け物、キンピラやヒジキに振りかけることもできます。湯がいたスパゲッティをオリーブオイルやバターで炒めるときに、バジリコの代わりに振りかけたり、キノコなどの他の具材と一緒に混ぜても美味しいですよ。
もちろん、お菓子にも合います。ペースト状またはみじん切りにした茶葉をクッキーやケーキ、プリンやババロアなどに入れてみてください。またはスムージーに加えたり、バニラアイスクリームに振りかけるのもよいでしょう。
その他にもアイディア次第で活用方法は無限です。緑茶は料理に風味を加えるだけでなく、油の酸化を防いだり、虫歯を予防したりする効果もあります。是非積極的に緑茶を料理に使ってみてください。