加齢によって生じる皮膚のたるみや増えるシワ、むくみ症状など、若い頃とは違い老けていく自分の顔に気落ちしてしまう人は多いと思います。エステや美容クリニックに行ったら治せるかもしれませんが、高額な支払いはできないし営業や勧誘されたら嫌だから、と試してみる勇気はない方が多いのではないでしょうか。ここでは、自分で簡単にできる顔のアンチエイジング方法「フェイササイズ」についてご紹介します。
「フェイササイズ」とは?
「フェイササイズ」とは、海外セレブやアスリートに、顔のトレーニングを指導しているキャロルマッジオ氏の提唱しているトレーニング方法で、イギリスのファッション雑誌『ハーパス・アンド・クイーン(Harpers & Queen)』で「世界トップ100の美容法」にも選ばれている権威あるものです。この「フェイササイズ」を行うことによって、顔が引き締まり、たるみやシワが解消されると言われています。ちなみに「フェイササイズ(facercise)」とは「face(顔)」と「exercise(トレーニング)」を組み合わせた造語です。
フェイササイズの原理と注意点
顔の「表情筋」は沢山の筋肉で構成されています。これらの筋肉をまんべんなく鍛えることで、加齢による基礎代謝量や筋肉量の低下を防ぎ、老け顔から若返り顔へと変化させます。1日少しの時間でよいので毎日行えば、確実に成果が現れて顔年齢が若くなります。
また、顔の筋肉に負荷をかけて伸縮運動を行いますので、フェイササイズを行った後は筋肉の疲労感が出ます。その痛みや疲れが筋肉量や基礎代謝量アップにつながります。
ただし、疲れた筋肉のままフェイササイズを行うと、筋肉への過剰な負担により逆効果になりますので、フェイササイズを行った後は筋肉を休ませましょう。ゆっくり息を吐きながら筋肉の力を抜くことでリラックスできます。
ほうれい線に効く口元のフェイササイズ
顔の老化で最も気になるのは、頬のたるみによってできる「ほうれい線」ではないでしょうか。ほうれい線は小鼻の横にある筋肉を鍛えることで薄くなります。
まず、肩の力を抜き背筋を伸ばして座りましょう。
次に、口を「お」を発音する時の形にし、前歯に鼻の下の皮膚をくっつけることを意識します。
そのまま、ほうれい線の中心辺りに人差し指を置き、小鼻の横の筋肉を目の方へ押し上げるように動かします。その時、エネルギーが上に上がることを意識しながら行います。
次に、上げた人差し指を下げましょう。この上下の動作を1日2回程、30秒位続けると、筋肉が心地良い痛みを感じて表情筋が鍛えられます。
首やあごのたるみに効くフェイササイズ
「二重あご」や「首の皮膚のたるみ」を気にしている方も少なくないと思います。これらは顔全体の筋肉の低下に起因していますが、首の筋肉を鍛えて強くすることによって改善されます。
まず、肩の力を抜き背筋を伸ばして座ります。あごの先はやや高めにし、口を閉じて口角を上げます。
次に、鎖骨に近い喉元に両手を当て、軽く揉みます。
そのまま首の皮膚を伸ばすことを意識し引き上げ、頭を後ろに反らして3つ数えた後、元の姿勢に戻しこの動作を3〜5回繰り返します。
この運動を1日3回行うと、首の筋肉が鍛えられて周辺の皮膚が引き締まり、二重あごや首の皮膚のたるみが改善されます。
フェイササイズの効果が出るまでの期間は?
著書によれば、1週間続けると効果が出てくるとのことですが、当然個人差はあり、実際には効果が出るまで数ヶ月かかるという方が多いようです。ただ一つ確実に言えることは、顔の筋肉は人間が日頃あまり使っていない筋肉の一つで、日頃使っていない筋肉ほどトレーニングの効果は大きいということです。鍛えて絶対に損はありませんので、気長に続けることが大事です。
フェイササイズについてより詳しく知りたい方はこちら。
/キャロルマッジオ(著者)、大杉みつえ(訳者)
楽天市場|Amazon