- 投稿者:柳沢保
- 性別:男性
「セロトニン」という言葉をご存知でしょうかか?セロトニンとは、私たちの脳や身体の中にある「神経伝達物質」の一つで、特に精神の安定に深く関わっています。セロトニンは私たちが健康的な生活を送る上で欠かせないもので、不足すると、うつ気味になる、イライラする、睡眠不足、などさまざまな問題が現れます。ここでは、セロトニン研究の第一人者である、東邦大学医学部統合生理学教授の有田秀穂氏(Wikipedia)氏が、その著書『セロトニン呼吸法
セロトニンとは?
まず、セロトニンについてもう少し詳しく説明していきます。人間の脳には、セロトニンの他に、アドレナリン、ノルアドレナリンなどといった神経伝達物質があります。アドレナリンやノルアドレナリンは、興奮を操る神経伝達物質です。アドレナリンは、ビックリしたり怒ったりしたときに、ノルアドレナリンはその逆で、塞ぎこんだり、悲しんだりしたときに発生する神経伝達物質です。
セロトニンは、簡単に言うと、これら二つの物質のバランスを調整する物質です。人間は怒りすぎてもいけませんし、塞ぎこみすぎてもだめですよね。例えば、アドレナリンが出なくなると、パーキンソン病になると言われています。
セロトニンの増やし方とは?
ではこの大事なセロトニンをどうやって作り出すのか。その鍵は「呼吸」にあります。ある実験で、人間が「一定のリズムで呼吸をする」とセロトニンが生成されるということがわかっています。しかし一定のリズムと聞いてもあまりピンと来ませんよね。
面白いことに、実験では「メトロノーム」が使われているのです。メトロノームを使ってその音を聴きながら呼吸をすると、セロトニンが脳から放出されていることがわかったのです。さらに、「腹式呼吸」も取り入れることによってセロトニンの放出量が激増するんだそうです。
メトロノームなんて小学校の音楽の授業以来見たことがないという方が多いと思いますが、最近は電子式のものがあり、安いものだと1000円もしないで購入することができます。本格的に実践してみたい方は、購入してみるのもよいかもしれません。
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ではその魔法の腹式呼吸は具体的にどのようにやるのかということについて、解説してきます。
セロトニンを増やす腹式呼吸の方法
STEP1:丹田に力をいれる
「丹田」といは、おへその少し下、指三本文くらいの位置のことです。この位置はヨガやアーユルベーダでは「チャクラ」と呼ばれ、気の流れの中心に位置する、東洋医学上とても重要な場所なのです。ここに意識を集中します。腹筋に力をいれて、丹田が固くなるのを感じてください。
STEP2:鼻から息を吸う
鼻から息を吸い込みましょう。そのときに、吸い込んだ息が腹にたまるかのようにお腹を膨らませましょう。このときに「空気中の良いもの」が体のなかに溜め込まれるようなイメージをでやりましょう。
STEP3:口から息をはく
口から息をはきましょう。同時に、膨らんだお腹をへこませていきます。また、お腹がへこんだら丹田に意識を向け、固くしましょう。この繰り返しによってセロトニン呼吸法が完成します。
セロトニン呼吸法の効果について
セロトニン呼吸法の効果はとても大きいです。うつ病だった人が薬を服用せずになおった、という例も報告されています。私自身、このセロトニン呼吸法によってメンタルヘルスが改善した経験があります。東洋医学と聞くとなんだか怪しい民間療法のように感じる人もいるかもしれませんが、歴史に基づいた実績があるので、是非みなさんも実践してみてください。
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