「ビフィーナ」というサプリをご存知でしょうか?生きたビフィズス菌が腸まで届き、腸内環境改善・便秘解消の効果が凄いと話題の乳酸菌サプリです。その「ビフィーナ」が、5月8日(日)放送のTBSがっちりマンデーで紹介されました。ここでは、非常に興味深い、ビフィーナの製造過程についてご紹介します。
ビフィーナを作っているのは「森下仁丹」
▲「ビフィーナ」を作っているのは「森下仁丹」という会社。本社と工場は大阪の枚方市にあります。
▲「仁丹」と言えば、ある程度の年齢以上の方にはお馴染みの、独特の風味がある口中清涼剤。今や完全にフリスクなどのミント類にとって代わられて、店頭で見かけることすらめったにありません。実際、今では「仁丹」の売上が会社の売上全体で占める割合はわずか3%程度だそうです。
▲今回の「がっちりマンデー」のテーマは「あの会社が知らぬ間に新ビジネス始めました」というもの。森下仁丹が始めた新ビジネスとは「シームレスカプセル」です。
ビフィーナの秘密は「シームレスカプセル」
▲「シーム(seem)」とは英語で「つなぎ目」のこと。一般的なカプセルは、中に薬剤などを入れるため、どうしてもつなぎ目ができてしまいます。
▲しかし、森下仁丹の作る「シームレスカプセル」とは、文字通りつなぎ目がありません。
つなぎ目がある一般的なカプセルでは、つなぎ目があるために、液体は漏れてしまう可能性があります。しかしシームレスカプセルは、つなぎ目がないことによって、油や水に溶けるものなどどんな素材でもカプセル化することができるのです。
▲このシームレスカプセルがまさに活用されているのが、乳酸菌サプリの「ビフィーナ」。
▲ヨーグルトなどに含まれる「ビフィズス菌」は、腸内環境を整えてくれるものとして広く知られていますが、実は胃酸に弱く、摂取してもほとんどが胃の中で死んでしまうという問題点があります。ところが、このビフィーナの場合、カプセルがビフィズス菌を胃酸から守り、生きたまま腸に届けてくれる(腸まで行ってから溶ける)のです。もちろん腸内環境の改善効果は絶大。ビフィーナの2015年の売上は約30億円ということで、現在の森下仁丹の主力ビジネスになっています。
では、そんなビフィーナ(=シームレスカプセル)はどのように作られているのでしょうか?
ビフィーナの驚くべき製造過程
▲こちらがシームレスカプセルの製造ライン。管の中を通っている青い玉のようなものが液体の有効成分で、その外側には油が入っています。もうこれでカプセル状態になっているというのです。
まだ分かりにくいと思いますので、もう少しゆっくり見ていきます。
▲ノズルの先から、青色の液体(有効成分)がポトンポトンと油の中に放り込まれます。
▲すると、管の中を通りながら、液体は丸くなっていきます。これは、油と水が接触することによって界面張力が生まれ、丸くなろうという力が発生するからなのです。
▲細かく見ると、液体のシームレスカプセルの素材がノズルから排出された瞬間に、中身の素材を包みこんでしまいます。界面張力で丸くなった表面の部分が固まることで、どこにもつなぎ目のない(シームレスな)丸いカプセルが生まれるというわけなのです。
▲この仕組み、葉っぱの上を滑った水が、ポトンと落ちるときに真ん丸な水滴になるところにヒントを得たとのこと。うーん、森下仁丹すごいですね!
このシームレスカプセルの技術は他のさまざまな分野で活用されています。番組の中では他にも、「微細な穴がたくさん開いたカプセルの中に微生物を入れ、工場排水が流れるところに置き、レアメタルを回収する」という例が紹介されていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?まさに日本が世界に誇る最先端技術と言ってよいと思います。ビフィーナの便通改善効果が凄いのもの納得です。ビフィーナのお値段は、安いショップで、30日分(30包)で3000円程度。なかなかいい値段をとっているという印象もありますが、この技術と品質を考えればリーズナブルと言えるかもしれません。ヨーグルトを食べても便秘が改善しないと悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか?