意外と多い!?40代になってもできるニキビ
顔や背中などにできる「ニキビ」。特に性ホルモンの働きが活発になる10代は皮脂腺からの分泌物が多くなり、毛穴に皮脂やアカなどが詰まって、細菌が繁殖することによりニキビができてしまいます。思春期の約80%の人がニキビを経験すると言われており、青春時代に最も多い皮膚疾患の代表とも言えるでしょう。
症状は10代の頃ほどひどくありませんが、ニキビは20代以降もできることがあります。これは通常「吹き出物」と呼ばれます。30代、40代になると減ってきますが、思春期を過ぎてもニキビ(=吹き出物)に悩まされる人は意外に多いもの。このような、大人になってもできるニキビのことを最近は「大人ニキビ(アダルトニキビ)」と呼ぶことをご存知でしょうか?実際、美容皮膚科や美容外科などでは、ニキビの患者は10代よりも30代・40代が増えていると言われています。
女性に多い!大人ニキビはどうしてできるの?
大人ニキビは特に女性に多く見られます。これは、思春期のニキビは、主に男性ホルモンの影響を受けますが、大人ニキビは女性ホルモンの影響を大きく受けるからです。
また生活習慣や生活環境、肌質や体質との関係もあります。いつも綺麗でいたいと願う女性にとってメイクは必須。しかし仕事や家事などで忙しい生活では、メイクしてもこまめな洗顔で皮膚を清潔に保つことは難しく、皮脂や汗などの皮膚の汚れが多くなります。また、肌に合わない化粧品を使うことや乾燥による保湿力低下、老化によって増える活性酸素や薬の常用なども影響します。その他にも、睡眠不足や夜更かし、偏った食生活なども原因となるでしょう。
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ニキビができてしまうと精神的なダメージもストレスになりますよね。劣等感を抱いてしまったり、自分がイヤになったりして、友人や知人に会うことや仕事に行くことも嫌になります。
4つのタイプ!大人ニキビの種類とは?
大人ニキビは症状の軽い順から、白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビの4つのタイプがあります。しかしニキビは突然できるものではありません。ニキビの原因は常に皮膚の角質です。
まず、皮膚の余分な角質が剥がれにくくなり、少しづつ角質層が厚くなります。そうなると徐々に毛穴を塞ぐようになり、皮脂が外に出ることができず、皮脂線に溜まってきます。これが肌の表面にポツポツと白く膨らんだものが白ニキビです
そしてこの白ニキビの中の皮脂がさらに溜まってくると、毛穴が開いて皮脂が酸化します。そして古い角質と皮脂が混じり合い、汚れが溜まって、次第に黒っぽい色になります。これが黒ニキビです。
さらに、溜まった汚れに細菌が繁殖し、炎症が起きると赤ニキビになります。そして膿を持って大きく腫れて黄ニキビに。ここまで進むと、ニキビ跡や色素沈着にもなってしまう危険があります。アダルトニキビは治りにくく長期化しやすいため、心理的ダメージも長引いてしまう傾向があります。
改善できる!大人ニキビを治しましょう
できてしまった大人ニキビはどうしたら治るのでしょうか?ニキビを指や爪で潰したり、ニキビを隠そうとして厚化粧をしたり、過度の洗顔をすることは避けましょう。無理矢理ニキビを潰してしまうと、皮膚組織に傷をつけて細菌による炎症が起きやすくなり、傷跡や色素沈着が残ってしまいます。厚化粧や過度の洗顔をすると、皮膚の摩擦が多くなり、皮膚を刺激するので症状を悪化させてしまいます。
また、大人ニキビができるときは多くの場合皮膚の機能低下によって保湿が失われていますので、冷暖房による乾燥に気を付けましょう。テレビやパソコン、携帯電話などの電磁波も影響します。加えて、胃腸のトラブルと密接な関係があるため内臓疾患の改善も必要です。ビタミンA、B、C、Eを積極的に摂ったり、脂肪や刺激物の取りすぎに注意したりして、胃腸の働きを良くし、便秘を解消することが大人ニキビの改善につながります。
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